2つ目の固定IPアドレスが必要になるケースとは?
固定IPアドレスとは、インターネット上で機器やネットワークに割り当てられる固定の「住所」のようなものです。
通常、インターネット接続契約(プロバイダー契約)ごとに1つのグローバルIPアドレス(多くは動的割当)が提供されます。
しかし、運用形態によっては複数の固定IPアドレスが必要になるケースがあります。
代表的な例として、以下が挙げられます。
- 新拠点やサテライトオフィスの追加 本社で固定IPを利用している場合、新たに事業所や支店を開設した際に、その拠点でも安定したアクセス制御のために固定IPを割り当てたいケースがあります。
- 用途ごとのIPアドレス分離 例えば、自宅にWebサーバーを立てて外部公開したいときや、社内ネットワークへのリモートアクセス環境を構築したいときなど、特定のサービス・プロジェクト専用に別の固定IPが欲しくなることがあります。 用途別にIPアドレスを分けることで、アクセス制限設定やトラフィック管理がしやすくなります。
- 複数端末のセキュリティ分離 複数の機器やチームでインターネットを利用する場合、機器ごと・チームごとに異なる固定IPアドレスを使い分けることでセキュリティを強化する方法もあります。 たとえば、プロジェクトAチームのリモートアクセス用IPとプロジェクトBチームのIPを別にすることで、一方のIPアドレスに問題が生じても他方へ影響が及ばないようにしたり、アクセス権限をきめ細かく管理したりできます。
このような状況では「2つ目の固定IPアドレス」が必要になります。
しかし、一契約で追加の固定IPを得るのは簡単ではありません。
以下で、従来の方法(ISPでの固定IP追加契約)の実情と課題について見ていきましょう。
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プロバイダで固定IPを追加契約する場合の条件と料金
結論から言えば、一般的なインターネット契約では1契約につき固定IPアドレスは1つしか利用できません。
現在ご利用中の接続にすでに固定IPオプションを付けている場合、「もう一つIPを増やす」ことは通常想定されておらず、追加のIPアドレスを得るには別の手段が必要です。
典型的な方法として次の2つがあります。
(1) 複数回線・複数契約を結ぶ: 手っ取り早い手段は、固定IPアドレスを提供しているプロバイダで回線ごとに契約をもう一つ増やすことです。
例えば現在の光回線とは別にもう一本、新規に回線契約(または別プロバイダ契約)を追加します。
こうすれば契約が2つになるため、グローバルIPアドレスも2つ(各契約に1つずつ)入手できます。
ただし、この方法では費用が単純にIPの個数分だけ倍増します。
回線使用料やプロバイダ料金が丸ごと追加でかかる上、新規契約の初期費用や工事費も発生しかねません。
また物理的に回線を増設する場合は工事やルーターの増設も必要になり、現実的ではないケースも多いでしょう。
(2) 複数IPアドレス対応のサービスに切り替える: 一部のプロバイダは、1契約で複数の固定IPアドレスを割り当てるオプションサービスを提供しています。
例えば2個からの固定IP追加コース、8個からの固定IPサービスなどがあります。
こうしたサービスを利用し対応ルーターを適切に設定すれば、1本の光回線上で複数のグローバルIPを機器に割り当てることが可能です。
しかし、これにもハードルがあります。
まず提供元が限られ、基本的に法人向けまたは上級者向けプランとなっています。
料金体系も割高で、一気に8個取得する代わりに月額16,500円(税込)もの費用がかかるケースもあります。
必要は2個だけなのに最低8個分からといった構成も多く、過剰かつ高額な契約になりがちです。
また技術面でも、複数IPを運用するには対応する高機能ルーター機材が必要で、導入コストや設定の難易度も上がる点に注意が必要です。
さらに特殊な方法として、NTTフレッツ光回線の場合にオプションを使い、一つの回線で複数のプロバイダに同時接続するという手段もあります。
しかし、これも複数のプロバイダ契約を並行して維持する必要があり、個人や小規模事業者には現実的ではありません。
以上のように、従来型のISP経由で「2つ目の固定IP」を手に入れるには、費用面・手間面で大きなハードルがあります。
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クラウド型固定IPサービスという代替手段
そこで注目されているのが、クラウド型の固定IPサービス(VPN型固定IP)を利用する方法です。
これは、インターネット上のサービスプロバイダから固定IPアドレスを貸与してもらう形で利用するものです。
具体的には、手元のPCやルーター・スマホ等から専用のVPNクライアントソフトを使ってサービス提供側のサーバーへ接続し、そこを経由してインターネットにアクセスします。
自宅やオフィスの回線に依存せず手軽に固定IPアドレスが利用可能になる仕組みです。
- コスト面のメリット VPN型の固定IPサービスは、既存の回線をそのまま使えるため新たな回線契約は不要です。 そのため料金も格安に抑えられており、月額数百円程度から利用できるものが多くあります。 大手プロバイダの固定IPオプションや法人契約を思えば、桁違いにリーズナブルと言えるでしょう。
- 手軽さ・導入の容易さ オンラインで申し込みをすれば即日から使えるものがほとんどです。 自宅やオフィスのネット環境を変える必要もなく、現在利用中のプロバイダ回線に追加で接続する形で使えるため、ネットワーク設定の大幅な変更も不要です。 設定面でも、専用アプリや設定ファイルを用意してもらえるため初心者でも比較的簡単に接続設定が可能です。
- 柔軟性・拡張性 クラウド型サービスでは必要なIPアドレス数だけ契約できるため、「2つ目のIPがあと少し欲しい」というニーズにも無駄なく応えられます。 従来は最低8個などの単位でしたが、VPN型なら1個単位で追加可能です。 また、基本的に契約プロバイダや回線種別を問いません。
ロリポップ!固定IPアクセスなら「2つ目のIP追加」もこんなに簡単
クラウド型固定IPサービスの中でも、ロリポップ!固定IPアクセスは低価格で始めやすいサービスの一つです。
ここではロリポップ!固定IPアクセスを例に、2つ目の固定IPを手に入れる方法がいかに簡単かをご紹介します。
- サービス概要 ロリポップ!固定IPアクセスはGMOペパボ株式会社が提供するVPN方式の固定IPサービスです。 WireGuardという先進的なVPNプロトコルに対応しており、WindowsやMac、スマホなど様々なデバイスから利用できます。 料金は月額539円(税込)からと非常にリーズナブルで、初期費用も0円です。
- 2つ目のIPアドレスを追加する手順 初回契約時には基本の1つ目の固定IPが発行されます。 もし追加で2つ目のIPアドレスが欲しくなった場合、管理画面の「IPアドレス」項目で「+IPアドレスを追加」ボタンをクリックし、追加申込みを行うだけです。 複雑な申し込み書や工事日程調整は一切不要で、その日のうちに新しい固定IPアドレスが発行されます。
「急遽プロジェクトごとにアクセス制限用のIPを分けたい」「新入社員が増えたのでセキュリティ強化のため専用IPを割り当てたい」といった場合でも、その日のうちに環境を用意できます。
このように、スピード重視・柔軟性重視の運用にロリポップ!固定IPアクセスは相性抜群です。
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まとめ:2つ目の固定IPが必要な人が取るべき現実的な選択肢
固定IPアドレスをもう一つ追加で欲しい――そんな場面に直面したとき、従来の方法ではコストも手間も大きな負担となりました。
しかし現在では、クラウド型の固定IPサービスという手軽で経済的な選択肢が登場し、個人から中小規模のユーザーまで幅広く利用されています。
「2つ目の固定IP」が必要になる典型的なケースに対し、プロバイダ経由で解決しようとすると費用はIP数に比例して増大しがちです。
一方、VPN型の固定IPサービスなら今あるインターネット環境にプラスする形で低コスト導入でき、1つ単位で必要なだけIPを追加できます。
まさに「現実的な選択肢」として、非エンジニアの方でも活用が進んでいるのです。
特にロリポップ!固定IPアクセスは月額ワンコイン程度で始められる手軽さから、多くのユーザーが固定IPデビューに利用しています。
2つ目のIP追加もボタン一つで完了し、即日利用可能という手軽さは、従来の常識からは考えられないものです。
固定IPを増やすハードルは下がり、選択肢は広がっています。
ぜひ本記事で紹介したポイントを参考に、ご自身のニーズに合った方法で安全・快適なネットワーク運用を実現してください。