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デバイストラストとは?端末の安全性確認と固定IP制限を併用する考え方

デバイストラストとは?端末の安全性確認と固定IP制限を併用する考え方

基礎知識

デバイストラストとは?端末の安全性確認と固定IP制限を併用する考え方

はじめに

ゼロトラスト セキュリティの実装を進める上で、しばしば議論の中心になるのが「デバイストラスト」です。

デバイストラスト とは、ユーザーの認証と同じくらい重要なのが、アクセス元となる端末(デバイス)のセキュリティ状態を検証するという考え方です。

従来のセキュリティでは、企業が支給したノートパソコンやデスクトップパソコンのみがオフィスネットワークにアクセスすることを前提としていました。

しかし、BYODの普及やリモートワークの急速な拡大により、様々な種類の端末が企業システムへアクセスするようになってきました。

これらの多様な端末に対して、セキュリティレベルを統一するのは容易ではありません。

本記事では、デバイストラスト の考え方と、端末の安全性確認と固定IP 制限を組み合わせた実装方法について解説します。

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デバイストラストとは

ユーザー認証からデバイス認証へ

従来のセキュリティでは「ユーザーが誰であるか」が最大の関心事でした。

パスワード、生体認証、ワンタイムパスワードなど、様々な認証手段を用いて、本人であることを確認していました。

一方、デバイストラスト では、「そのデバイスは安全な状態にあるか」という問いに対して、同等かそれ以上の重要性を与えます。

デバイストラスト の基本は、以下のシンプルな問いです。

ゼロトラストにおけるデバイストラストの位置付け

ゼロトラスト セキュリティでは、以下のようなアクセス検証要因が組み合わされます。

デバイストラスト は、これらの要因の中で特に重要な役割を果たします。

なぜなら、どれだけユーザー認証が強力でも、そのユーザーが使用しているデバイスがマルウェアに感染していれば、セキュリティは無意味になるからです。

端末のセキュリティ状態確認

MDM/EMMの役割

デバイストラスト を実装するには、企業が支給した端末(およびBYOD端末)のセキュリティ状態を一元的に管理する必要があります。

この役割を担うのが、MDM(モバイルデバイス管理)またはEMM(エンタープライズ モビリティ マネジメント)です。

MDM/EMM では、以下のような端末情報を継続的に監視します。

これらの情報を定期的に収集・評価することで、デバイストラスト の判定が可能になります。

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デバイス信頼スコアの算出

多くのMDM/EMM ソリューションでは、複数のセキュリティ要因を組み合わせて「デバイス信頼スコア」を算出します。

例えば:

合計ポイントが80以上の場合は「高信頼デバイス」、60〜80は「中信頼デバイス」、60未満は「低信頼デバイス」というように分類することが一般的です。

自動検査とポリシー実行

MDM/EMM によるセキュリティ状態の検査は、ユーザーがシステムにアクセスしようとする際に自動的に実行されます。

検査結果に基づいて、以下のようなポリシーが自動実行されます。

固定IPによるネットワークレベルの制限

デバイストラストとIPアドレス制限の統合

デバイストラスト をより堅牢にするため、IPアドレス制限と組み合わせることが有効です。

例えば、以下のようなポリシーが考えられます。

このように、デバイストラスト とIP制限を多次元的に組み合わせることで、より強力なセキュリティが実現できます。

複数拠点での固定IPアドレス管理

複数の支社や営業所がある企業では、それぞれの拠点から異なるIPアドレスでアクセスします。

これらの拠点ごとの固定IP を許可リストに登録し、管理することで、デバイストラスト と連携させたアクセス制御が可能になります。

VPN経由での統一された固定IP 接続により、リモートアクセスも同じレベルの制御が適用できます。

企業支給端末とBYODの管理

企業支給端末の完全なコントロール

企業が支給したデバイスに対しては、MDM/EMM による完全なコントロールが可能です。

セキュリティ要件を満たさないデバイスに対しては、強制的にセキュリティアップデートを実行したり、非準拠アプリケーションをアンインストールさせたりすることができます。

デバイストラスト の観点では、企業支給端末は相対的に高い信頼レベルが付与されます。

ただし、定期的な監査を通じて、この信頼レベルが維持されていることを確認する必要があります。

BYODのセキュリティ課題

個人所有のデバイス(BYOD)から企業システムにアクセスする場合、デバイストラスト の実装はより複雑になります。

個人デバイスの所有者は、デバイスのセキュリティ状態の管理について、企業の指示に完全には従わない可能性があります。

この課題に対する対応としては、以下のアプローチが考えられます。

デバイス監視と検出

エンドポイント検出対応(EDR)

デバイストラスト の実装には、単なるセキュリティ設定の確認だけでなく、実際のデバイスの振る舞いを監視する必要があります。

この役割を担うのがエンドポイント検出対応(EDR)です。

EDR では、以下のような悪意ある振る舞いを検出します。

EDR によるマルウェア検出は、MDM/EMM のデバイス信頼スコア計算に組み込まれるため、検出されたマルウェアのあるデバイスのスコアは自動的に低下し、アクセスが制限されます。

脅威インテリジェンスとの統合

外部の脅威インテリジェンスサービスから、既知のマルウェアやセキュリティ脆弱性の情報を取得し、それをMDM/EMM に統合することで、より高度なデバイストラスト 判定が可能になります。

例えば、特定のデバイス機種の深刻な脆弱性が新たに発見された場合、その機種からのアクセスを一時的に制限することができます。

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デバイストラスト実装のプロセス

ステップ1:デバイスインベントリの作成

最初のステップは、組織内で実際に使用されているすべてのデバイスの一覧を作成することです。

企業支給デバイスだけでなく、BYODも含めて把握する必要があります。

ステップ2:セキュリティ基準の定義

デバイストラスト を判定するための、セキュリティ基準を明確に定義します。

この基準は、事業部門とセキュリティ部門の連携で設定する必要があります。

例えば、営業スタッフと開発エンジニアでは、要求されるセキュリティレベルが異なる場合があります。

ステップ3:MDM/EMM の導入

MDM/EMM ソリューション(Azure AD、Intune、Jamf、MobileIron など)を選定・導入します。

既存のID管理システムとの統合を考慮して、ツール選定を行う必要があります。

ステップ4:デバイス登録と評価

すべてのデバイスをMDM/EMM に登録し、セキュリティ状態を評価します。

この段階では、多くのデバイスが セキュリティ基準を満たさない可能性があります。

段階的にセキュリティアップデートを施して、基準を満たすようにします。

ステップ5:ポリシーの段階的適用

デバイストラスト に基づくアクセス制御ポリシーを、段階的に適用します。

最初は重要度の低いシステムから始めて、段階的に対象を拡大します。

デバイストラスト運用上の課題

ユーザーへの周知と教育

デバイストラスト を導入する際、ユーザーの理解と協力が不可欠です。

セキュリティアップデートが強制されたり、アプリケーションのインストールが制限されたりすることに対して、ユーザーから抵抗が生じる可能性があります。

事前の十分な説明と教育を通じて、デバイストラスト の必要性を理解してもらう必要があります。

脆弱性対応の迅速性

セキュリティアップデートが次々と公開される中、すべてのデバイスに迅速に適用することは課題です。

MDM/EMM の自動更新機能を活用し、更新プロセスを効率化する必要があります。

レガシーデバイスの対応

古いOSやデバイスの中には、最新のセキュリティアップデートが利用できない場合があります。

こうしたレガシーデバイスに対しては、アクセス制限や多要素認証の強化など、代替手段を講じる必要があります。

監視負荷の管理

大規模組織では、数千から数万のデバイスを監視する必要があります。

MDM/EMM の適切なスケーリングと、セキュリティ監視チームの体制整備が重要です。

ロリポップ!固定IPアクセスでデバイストラストを強化

デバイストラスト をより効果的に機能させるには、アクセス元のネットワーク環境も安定して管理されている必要があります。

複数拠点やリモートアクセスから、統一された固定IP を使用することで、デバイストラスト と IP制限を効果的に組み合わせることができます。

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最大2ヶ月間の無料お試し期間も用意されているため、まずは気軽に導入テストが可能です。

複数拠点やリモートアクセスを統一された固定IP で管理することで、デバイストラスト とIPアドレス制限を多次元的に組み合わせたセキュリティが実現できます。

ロリポップ!固定IPアクセスは、ゼロトラスト セキュリティにおけるデバイストラスト 実装の重要な基盤となります。

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