ロリポップ固定IPアクセス byGMOペパボ
Google Cloudでグローバル固定IPを利用する方法 GCPにおける固定IPの役割と必要性

Google Cloudでグローバル固定IPを利用する方法 GCPにおける固定IPの役割と必要性

基礎知識

Google Cloud Platform (GCP)でVMインスタンスをデプロイすると、デフォルトでは外部IPアドレスはエフェメラル(動的)IPが割り当てられます。

エフェメラルIPはインスタンスの停止や再起動で変更される可能性があり、例えばデータベースに外部から接続する際などIPアドレスが変わってしまうと不便です。

このような場合に静的(固定)IPアドレスを利用することで、一度割り当てたIPアドレスをインスタンスの再起動後も維持できます。

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固定IPが必要となる典型的なユースケース

このように、「変わらないIPアドレス」が必要な場面でGCPの静的外部IPは大きな役割を果たします。

一方で、動的IP(エフェメラルIP)は自動的に割り当てられるため設定の手間がなく、短期間の検証などIPが変わっても問題ないケースでは動的IPのまま利用する方が簡便です。

目的に応じて使い分けましょう。

GCPで利用できるIPアドレスの種類

GCPが提供するIPアドレスには大きく外部IPと内部IPがありますが、本記事では主にインターネット経由で利用する外部IPにフォーカスします。

外部IPはさらにエフェメラル(Ephemeral)IPと静的(Static)IPの2種類に分類されます。

また、GCPの外部IPアドレスにはリージョナル(地域)IPとグローバルIPの区分があります。

これはIPアドレスのスコープ(適用範囲)の違いです。

まとめると 通常、単一VMやリージョン内サービスの固定IPには「リージョナル静的IP」を用い、GCPのグローバルHTTP(S)ロードバランサ等を構築する場合に「グローバル静的IP」を予約します。 次章では、実際にGCPで静的外部IPアドレスを予約・設定する方法を解説します。

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グローバル固定IPの設定方法(Cloud Console編)

GCPのコンソールを使って静的外部IPアドレスを予約・設定する手順を説明します。

ここでは例として、既存のVMインスタンスに割り当てられているエフェメラルIPを静的IPに昇格させる流れで紹介します。

これにより、現在そのVMが利用中の外部IPをそのまま固定IP化できます(もちろん未使用の新規静的IPを取得することも可能です)。

手順1 VPCネットワークのIPアドレス画面を開く まずGCPの管理コンソールにログインし、左上のメニュー(ハンバーガーメニュー)から「VPC ネットワーク」→「IP アドレス」をクリックします。 外部IPアドレスの一覧が表示され、現在のVMが使用中のエフェメラルIPもここに表示されます。

手順2 エフェメラルIPを静的IPに昇格する 一覧から固定化したいエフェメラルIPの行を探し、右端にある「︙」(メニュー)ボタンをクリックします。 「静的IPアドレスに昇格」という項目が表示されるので選択します。 これは現在の一時IPをそのまま解放せず予約扱いに変更する操作です。

手順3 静的IPアドレスの名前を入力して予約 「IPアドレスを昇格」ダイアログが表示されます。 静的IPにするにあたり、識別用の名前(任意の英数字)と説明欄(必要に応じて)を入力します。 ネットワークサービスティアやIPバージョン、タイプ(リージョン/グローバル)は用途に応じて選択可能ですが、通常VM用ならデフォルトのまま(リージョンIPv4)で問題ありません。 入力が完了したら「予約」をクリックします。

手順4 静的IPへの変更を確認 IPアドレス一覧に戻り、対象のIPアドレスの「種類」が「静的」になっていることを確認します。 これで、そのIPアドレスは静的に確保され、以後インスタンスを停止・起動してもこのIPが維持されます。

以上がCloud Console上で固定IPを設定する流れです。

なお、新規に静的IPを取得してからVMに割り当てる方法もあります。その場合は、IPアドレス画面上部の「外部静的アドレスを予約」ボタンから新しい静的IPを確保し、予約時に「接続先」として対象VMを選択します。

こうすることで未使用の固定IPをあらかじめ取得し、即座に特定VMに紐付けておくことが可能です。

❗ポイント: VMインスタンスの作成時にもネットワーク設定で「新しい静的IPを予約」する選択肢があります。インスタンス起動と同時に固定IPを割り当てたい場合は、VM作成ウィザード内のネットワークインターフェース設定でエフェメラルではなく予約済み静的IPを指定するか、新規静的IPを作成してください。

VMインスタンスへの固定IP割り当て方法

前述の手順では既存VMの外部IPを静的に変更しましたが、別の観点から「固定IPをVMに割り当てる方法」を整理します。

主に次のような方法があります。

いずれの方法でも、結果的にVMには1つの静的外部IPが結びつくことになります。

必要に応じて、停止→起動の操作やアクセス構成の付け直しが発生しますが、サービス継続性を確保しつつIPを固定化することが可能です。

また、静的IPは他のインスタンスへ付け替えることも可能です。 例えばWebサーバーVMを新しいインスタンスに差し替える際、旧VMから静的IPを解放し新VMに割り当て直すことで、同じIPでサービスを引き継ぐことができます(AWSのElastic IPと同様にIPアドレスを動的に再関連付けできます)。

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gcloudコマンドで静的IPを設定する方法

GUIではなくCLIから設定したい場合、Google Cloud SDK(gcloudコマンド)を使って静的IPの予約・割り当てが可能です。

ここでは一般的な操作手順とコマンド例を紹介します。

  1. 静的外部IPアドレスを予約する まず、プロジェクト内で固定IPを予約します。 リージョンIPかグローバルIPかによってコマンドが異なりますが、基本構文は以下の通りです。

例: 東京リージョンに「my-static-ip」という名前でIPを予約する場合

gcloud compute addresses create my-static-ip --region=asia-northeast1

gcloud compute addresses create <ADDRESS_NAME> --global --ip-version=<IPv4またはIPv6>

例: グローバルIPv4アドレスを「global-ip1」という名前で予約する場合

gcloud compute addresses create global-ip1 --global --ip-version=IPV4

上記コマンドにより、新たな未使用の静的外部IPがプロジェクト内に確保されます。 gcloud compute addresses listコマンドで予約済みIPの一覧とステータス(IN_USEかRESERVEDか)を確認できます。

  1. VMインスタンスに静的IPを割り当てる 次に、その予約済みIPを特定のVMに関連付けます。

新規VMを作成する場合は、gcloud compute instances createコマンドに--addressオプションを付与し、IPアドレスまたは予約名を指定することで、最初からそのIPを割り当てた状態でVMを起動できます。

既存のVMに後から割り当てる場合は少し手順が増えます。

原則として一度VMから現在の外部IP(エフェメラル)をデタッチ(削除)し、次に新しい静的IPをアタッチ(追加)する操作になります。

具体的には以下の2コマンドです。

(a) VMから既存の外部アクセス構成を削除する

gcloud compute instances delete-access-config <インスタンス名>
—access-config-name “External NAT”

(b) VMに新しいアクセス構成を追加し、固定IPを割り当てる

gcloud compute instances add-access-config <インスタンス名>
—access-config-name “External NAT” —address <予約済みIPアドレス> --access-config-nameは現在のネットワークインターフェースで使われているアクセス構成名を指定します(デフォルトでは "External NAT" になっていることが多いです)。

上記(a)でエフェメラルIPが解除され、(b)で指定した静的IPが割り当てられます。最後にgcloud compute instances describe <インスタンス名>で該当インスタンスのネットワーク欄を確認し、希望の静的IPが付与されたことを検証してください。

🔧 参考: エフェメラルIPを保持したまま静的IPに変えるワンステップのgcloudコマンドは用意されていません。そのため手動では上記のようにアクセス構成を付け直す必要があります(コンソールでは内部的にこれを自動処理して「昇格」を実現しています)。

CLIでの操作はスクリプトに組み込んだり自動化したりする際に有用ですが、単発の設定であればコンソールからの操作のほうが簡便です。ご自身の用途に応じて使い分けてください。

静的IP利用時の料金体系と注意点

Google Cloudにおける外部IPの料金は、エフェメラルIP・静的IPかに関わらず基本的に使用中であれば課金が発生します。

ただし未使用状態の静的IPにはより高い料金レートが適用される仕組みです。

具体的には以下のポイントを押さえておきましょう。

要注意 *「インスタンスが削除されIPだけ予約状態になっている」*ケースです。 例えばVMを削除した際、そのVMに付与していた静的IPは自動では解放されずプロジェクトに残ります。 ユーザーが明示的にリリース(解放)しない限り未使用の固定IPとして課金対象になるため、不要になった静的IPアドレスは必ず削除しましょう。 逆に言えば、VMさえ存在しそのIPが紐付いていればVMが停止中でも「使用中」とみなされ、未使用料金は発生しません(エフェメラルIPはVM停止時に自動解放されます)。 この違いも踏まえ、コスト管理に気を配りましょう。

なお、Google Cloudの無料利用枠では外部IPについて月あたり1時間分の無料枠が提供されています。

これはごく短時間のテスト向けであり、常時運用には基本適用外と考えてください。

長期間固定IPを利用する場合は上記レートでの課金が発生する前提で予算を見積もる必要があります。

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Google Cloudで固定IPを使うメリット・デメリット

メリット(利点)

デメリット(留意点)

以上のように、GCPで固定IPを使うことはサービスの安定運用やセキュリティ強化に寄与しますが、一方でコスト管理や設定ミスによるリスクも伴います。

メリット・デメリットを理解し、プロジェクト要件に応じて採用を判断しましょう。

他サービスとの比較とロリポップ固定IPの違い

クラウドにおける固定IPの概念はGCP特有のものではなく、AWSやAzureなど主要クラウドでも提供されています。

例えばAWSではElastic IPと呼ばれる静的IPがあり、GCP同様に未使用時に課金が発生する仕組みです。

AWSでは長らく「アタッチされた最初のEIPは無料」などの条件がありましたが、2024年以降はすべてのパブリックIPv4に$0.005/時の料金が課金される形に変更される予定です。

このように各クラウドで細かな料金体系の違いはあるものの、「必要なときだけ固定IPを使い、使わないときは解放する」という基本原則は共通しています。

オンプレミス環境の場合は、インターネットサービスプロバイダ(ISP)から有料オプションで固定グローバルIPを取得するケースが一般的です。

例えば国内ISPでは月額数百円~数千円程度で1つの固定IPを割り当てるプランがあります。

クラウドとオンプレを比較すると、クラウドの固定IPはインフラとセットで柔軟に再割り当てできる(サーバ障害時に別VMに付け替え等)利点がある反面、オンプレIPは契約回線に紐づいて固定されるため単独では柔軟性に欠けます。

ただしオンプレIPはプロバイダ契約さえ維持すれば自社ネットワークのルータ等に常につけられるため、用途次第ではそちらが便利な場合もあります。

ここで特に注目すべきは、ロリポップ!レンタルサーバーの「固定IPアクセス」サービスとの違いです。

ロリポップ!が提供する固定IPアクセスは、クラウドでサーバーを立てなくても手軽に固定IPアドレスを利用できるVPNサービスです。

具体的には、WireGuardというプロトコルを用いたVPN接続をクライアント端末に設定し、その出口として固定のグローバルIPが提供されます。

このサービスのポイントを整理すると:

結論として、「サーバーを構築してサービス提供する」のが目的ならGCPの固定IP、「自分(クライアント)の接続元IPを固定化したい」のが目的ならロリポップ固定IPアクセスというように使い分けるのがおすすめです。

次節ではロリポップ固定IPアクセスの特徴と、どういったケースで有用かをもう少し詳しく見てみます。

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ロリポップ!固定IPアクセスがおすすめなユースケース

ロリポップ!固定IPアクセスは前述の通りVPN方式で手軽に固定IPを利用できるサービスです。

具体的にどんな場面で威力を発揮するのか、いくつかユースケースを挙げてみます。

以上のように、「固定IPが必要だがクラウドVMを立てるほどではない」「ISP契約の固定IPを引くのが難しい環境」ではロリポップ!固定IPアクセスが強い選択肢となります。

設定もシンプルで、対応アプリ(WireGuard)の設定ファイルをインポートするだけで開始できます。初期費用も不要で最短即日から使える手軽さも魅力です。

料金は月額539円(税込)/ライセンスとリーズナブルで、まず1つ試してみたい場合には最初のIPについて2ヶ月間の無料お試しも提供されています。

現在は1契約につき1つの固定IP発行ですが、必要に応じてライセンス追加で複数人が同時利用可能です。詳しくは公式サイトの案内をご参照ください。

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まとめ:目的に応じた固定IP活用を

本記事では、GCPでグローバル固定IPアドレスを利用する方法について、基本概念から設定手順、他サービスとの比較まで詳しく解説しました。

静的IPはWebサービス運用やセキュリティ確保に欠かせない一方、コスト管理や管理ミスへの注意も必要です。

GCPではコンソールやgcloudコマンドで簡単に固定IPを扱えますので、ぜひ活用してみてください。

また、「自分のアクセス元IPを固定化したい」ケースではGCPに限らず、ロリポップ!の固定IPアクセスのような便利なサービスも選択肢となります。

手軽さとコストで優れるこのサービスは、固定IPニーズに対する新しいアプローチと言えるでしょう。

最後に、固定IPの利用有無にかかわらずネットワークのセキュリティ対策は万全にしましょう。

ファイアウォール設定や不要ポートの遮断、最新のセキュリティ情報のチェックなど基本を徹底することで、固定IPのメリットを最大限に活かすことができます。

固定IPを上手に活用し、快適で安全なクラウド運用を実現してください。

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