社内コミュニケーションツール「LINE WORKS」のセキュリティ強化に悩む担当者の方へ。
大切な社内情報を扱うLINE WORKSを安全に利用するためには、ログインやアクセス元をしっかり管理することが重要です。
特に、有効な対策として注目されているのがIPアドレス制限です。
今回は、LINE WORKSのIP制限機能のポイントと、その運用上の課題を解決する「固定IPサービス」の活用法について解説します。
小規模企業や情シス(情報システム部門)が不在の組織でも取り入れやすい方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
LINE WORKSのセキュリティ強化にIPアドレス制限を活用
LINE WORKSには、管理者がアクセスを許可するネットワーク(IPアドレス)を指定できるIPアドレス制限機能があります。
管理者画面の「ネットワークセキュリティ」設定で、自社オフィスのグローバルIPのみアクセス許可するといった運用が可能です。
この設定を有効にすると、許可されたIPアドレス以外からはLINE WORKSにログインできなくなります。
つまり、社内ネットワークや特定の拠点からのみLINE WORKSを利用可能にすることで、不特定多数の場所からの不正アクセスをIPレベルで遮断できるわけです。
IPアドレス制限を活用すれば、仮に社員のログイン情報が漏洩した場合でも、社外のネットワークからはアクセスをブロックできるためセキュリティの強化につながります。
パスワードや二要素認証などの認証対策と組み合わせることで多重防御となり、「社内の人だけが使えるLINE WORKS」という環境を技術的に担保できる点が魅力です。
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モバイルやテレワーク利用時に生じる課題とは
しかし、IP制限には現場での課題もあります。
近年は業務のテレワーク化やモバイル端末での利用が進み、LINE WORKSをオフィス内のPCだけでなく、自宅PCやスマホから利用したいケースも増えています。
固定の社内IPだけを許可する従来型の制限では、これら社外からのアクセスに対応できず不便が生じます。
実際、「働き方が多様化する中で、オフィスからしか接続できない設定はナンセンスだ」との指摘もあります。
たとえば自宅やカフェからLINE WORKSにアクセスしようとしても、家庭用インターネットや公衆Wi-FiのIPアドレスは日々変動します。
許可IPに含まれないため、IP制限を有効にしていると「社外だからログインできない!」という事態になりかねません。
また、モバイル通信網(4G/5G)のIPも利用する度に変わるため、スマートフォンアプリからのアクセスもブロックされてしまいます。
LINE WORKSではモバイル端末管理(MDM)を使って社給スマホ以外での利用を制限する機能も提供されていますが、小規模事業者にとってMDMの導入・管理はハードルが高いかもしれません。
このように「セキュリティ確保のためIP制限を掛けたいけれど、テレワークやモバイル利用も捨てられない」というジレンマを抱える担当者は多いでしょう。
そこで鍵となるのが、「どこからでも使える固定IPサービス」の活用です。
どこからでも使える固定IPサービスで解決
テレワーク環境でもIPアドレス制限を活かすには、社外からでも社内と同じIPアドレスを使ってアクセスする方法が有効です。
具体的には、VPN(仮想プライベートネットワーク)を利用して社外の端末から社内ネットワーク経由でアクセスする方法が一般的ですが、中でもクラウド型の固定IPアドレス付与サービスは手軽で効果的です。
固定IPサービスを利用すると、外出先・自宅・モバイル回線などどこに居ても決まったIPアドレスからアクセスすることが可能になります。
ユーザーの端末上で専用のVPN接続を確立すれば、その通信はサービスから割り当てられた固定のグローバルIPを経由してインターネットに出ていきます。
結果、LINE WORKSなどアクセス先から見ると、利用者は常に同じIPから接続してくる状態になります。
このIPをLINE WORKSの許可IPに登録しておけば、実際には自宅や出先からでも「社内と同じIPアドレス」でアクセスしている扱いとなり、IP制限によるブロックを回避できるのです。
言い換えれば、VPN付き固定IPサービスは「仮想的な社内ネットワーク」を提供するものです。
従来はプロバイダーとの契約で固定IPを取得し、自社でVPNサーバーを立て…といった手間が必要でした。しかし現在では、クラウド型サービスを利用することで専門知識がなくても容易に固定IP環境を手に入れられます。
これなら「IP制限によるセキュリティ強化」と「どこからでも利用できる利便性」の両立が図れるでしょう。
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手頃で簡単に導入できる「ロリポップ!固定IPアクセス」
たとえばGMOペパボ株式会社が2025年3月に提供を開始した「ロリポップ!固定IPアクセス」 (公式サイト: vpn.lolipop.jp) は、そうした固定IPサービスの一例です。
GMOペパボはレンタルサーバー「ロリポップ!」などで知られますが、新サービスとして固定IPアドレス付きVPNを月額数百円という低価格で提供しています。
主な特徴は次のとおりです。
- 低コスト 1固定IPアドレスあたり月額490円(税込539円〜)と、国内最安値クラスの料金で利用でき、最大2ヶ月間の無料お試しも可能です。 小規模なチームでも導入しやすい価格設定になっています。
- 手軽な申し込み オンラインで手続き完結し、申し込み当日からすぐに使い始められます。 事業者登録などの煩雑な手続きも不要で、個人・法人を問わず利用可能です。
- みんなで使える固定IP 1つの固定IPアドレスを複数の端末で同時利用できます。 メンバー全員が同じIP経由でアクセスできるため、チーム全体で一括してIP制限に対応可能です。
- 高速・安全な接続 VPNプロトコルには最新の「WireGuard」を採用。通信速度が速く安定しており、スマホなどモバイル環境でも快適に使えます。 設定もシンプルで、専門知識がなくても導入できます。
- 必要に応じて拡張可能 利用する固定IPアドレス(ライセンス)は必要な数だけ柔軟に追加・削除できます。 ユーザー数や拠点が増えても無駄なく対応でき、中小企業から大規模企業まで規模に合わせた運用が可能です。
上記のように、「ロリポップ!固定IPアクセス」は安価で簡単に始められる固定IPサービスです。
実際、GMOペパボによると本サービスの登場背景には「リモートワークの普及で社外からでも安全にアクセスできる環境が不可欠となった」ことがあるといいます。
まさに、現代の働き方に合わせて生まれたソリューションと言えるでしょう。
おわりに: 小規模でもできるセキュリティ対策を
社内に情シス担当者がいないような小規模事業者でも、LINE WORKSのIPアドレス制限+固定IPサービスという組み合わせによって手軽にセキュリティを高めることができます。
重要なのは、利便性とのバランスを保ちながら「万が一に備える安心感」を得ることです。LINE WORKSの設定画面からまずはIP制限を有効化し、必要に応じて固定IPサービスを試してみてはいかがでしょうか。
テレワーク時代においても社内システムを安全に守る工夫として、今回紹介した方法が皆さんの組織のセキュリティ向上に役立てば幸いです。
まずは無料トライアルなども活用しながら、無理のない範囲でできるところからセキュリティ強化を進めてみてください。
自社に合ったツールを上手に活用し、安心してLINE WORKSを活用できる環境を整えていきましょう。