テレワークの普及に伴い、社外から社内システムやクラウドサービスへ安全にアクセスするニーズが高まっています。
その中で注目されるのが固定IPアドレスを社員全員で共有するという方法です。
社員が自宅や出先からでも同じグローバルIPアドレス経由でアクセスできれば、IP制限されたサービスへのログインやセキュリティ確保が容易になります。
しかし同時に、固定IPを複数人で同時利用することによる課題も存在します。
本記事では、テレワーク環境で固定IPを共有するケースと起こりやすいトラブル、サービスごとの同時接続制限、および問題を未然に防ぐための解決策について、初心者にもわかりやすく解説します。
最後に、ロリポップ!固定IPアクセスを活用した複数人利用のポイントも紹介し、セキュリティと快適さを両立する固定IP運用の考え方をまとめます。
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テレワークで社員全員が同じ固定IPを共有するケースとは
テレワーク下で社員全員が同じ固定IPを利用するのは、主に社内システムやクラウドサービスのIP制限対策が目的です。
多くの企業では情報漏えい防止のため、社内ネットワーク外からのアクセスを特定のIPアドレスだけに限定する「IPアドレス制限」を設けています。
例えば、「社内システムを許可された固定IPからのみアクセス可能にしている」「社外のWi-Fiやモバイル回線からの接続を遮断している」といったケースです。
このような環境では、自宅や出先にいる従業員は自社環境に直接アクセスできず困ってしまいます。
そこで役立つのが固定IPアドレスの共有です。
同じ固定グローバルIPを全社員が利用すれば、企業側で「このIPアドレスからのアクセスだけ許可」と設定できるため、社外から便安全に業務システムへ接続可能になります。
通常、自宅やカフェなどからインターネットに接続すると接続のたびに異なる動的IPが割り当てられます。
一方、VPNサービス等で固定IPアドレスを利用すれば、リモート環境からでも常に同じIPでアクセスできるようになります。
この仕組みにより、「どこからのアクセスか分からない」と判断しづらかった企業システム側も、「特定の固定IPからの通信だけを許可」することでテレワーク中の安全なアクセスを実現できます。
社員各自がVPNクライアントを通じて固定IPサービスに接続し、共通のグローバル固定IPで外部のクラウドや社内サーバーにアクセスするイメージです。
こうすることで全員が同じ“社用IP”で業務システムを利用でき、セキュリティは確保しつつ場所を選ばない働き方が可能になります。
クラウド側のアクセス許可IP一覧にその固定IPを1つ登録するだけで、テレワーク社員全員のアクセスを一括許可できる利点もあります。
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固定IPを複数人で同時利用すると起こりやすいトラブル
固定IPアドレスを複数人で同時に利用する際、いくつか想定されるトラブルがあります。
- VPN接続の競合・セッションエラー 一般的な固定IP付与サービスでは、1アカウントにつき同時接続できる端末は1台に制限されています。 複数人で同じIDを使って同時に接続しようとするとエラーが発生し、後からつないだ人は接続できなかったり、先に接続中の人が切断されてしまう場合があります。
- アクセス制限の超過 同じIPから大量のアクセスやログイン要求が同時発生すると、接続先のサービスがセキュリティ上これを異常と判断しブロックしたり、IPあたりの接続数制限に引っかかる可能性があります。 1つのIPからの同時セッション数やAPIコール数に上限を設けている場合、社員全員が一斉にアクセスするとエラーになることがあります。
- 通信速度の低下・回線の混雑 複数人が同じVPN経由でインターネットに出ると、通信回線を共有することになるため、同時利用台数が増えるほど一人当たりの帯域が減り、速度低下を招きやすくなります。 同時に大量のデータ転送やWeb会議を行うと、回線が圧迫され全員の通信が遅くなる可能性があります。
- 認証・セキュリティ上の問題 共有の固定IPを使う場合、誰がいつ接続しているか把握しづらいとセキュリティ管理上のリスクがあります。 特に一つのアカウント情報を複数人で共有すると、不正利用の発見やアクセスログの追跡が困難になります。
サービスごとの同時接続制限の実態
一口に「固定IPを使う」と言っても、その提供形態によって同時接続の可否や制限に違いがあります。
プロバイダ提供の固定IP(インターネット回線オプション型)
インターネット回線契約に追加料金を払って固定IPアドレスを割り当ててもらうケースです。
ルーター配下の端末は全てその固定IPでインターネットに出るため、オフィス内であれば複数PCが同時利用しても問題ありません。
ただしこの方式で全社員が共通IPを使うには、社内にVPNサーバーを用意し、社員はまず社内LANに入ってから外部アクセスするという2段構えが必要になります。
VPNサービス型の固定IP(格安固定IPサービス)
インターネットVPNサービスによって固定IPを払い出すタイプです。
プロバイダを問わず利用でき、手軽に即日から固定IPを使えるのがメリットです。
しかし多くの格安VPN型固定IPサービスでは1契約あたり同時接続できるのは1台のみとなっています。
一部のサービスでは法人向けに複数アカウントを発行して同一の固定IPを共有できる専用プランもあります。
コストは上がりますが、VPN型サービスでありながら複数人が同時に1つの固定IPを利用できる仕組みを実現しています。
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同時利用が限界を超える前に考えたい選択肢
現在ご利用中の固定IPサービスで不便を感じたら、早めに対策を検討しましょう。
- ライセンス(アカウント)追加で対応する 利用中のサービスが1接続限定の場合、追加ライセンスを購入することで同じ固定IPへの同時接続を増やせる場合があります。 まずは現在の契約先に同時接続数を増やす方法がないか問い合わせてみると良いでしょう。
- 固定IPアドレス自体を追加で取得する IPアドレスを複数持つという手もあります。 チームをいくつかのグループに分けて別々の固定IPを割り当てれば、1IPあたりの利用人数を減らし混雑や制限超過を緩和できます。
- VPNルーター・自社VPNサーバーを活用する 社内に固定IP付きの回線があるなら、そのルーターにリモートアクセスVPN機能を設定し、社員はその社内VPNに接続してから外部クラウドへアクセスする構成です。 ヤマハ製ルーターなど適切な機器を使えば数十人規模でも一つのルーターで受け入れ可能です。
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ロリポップ!固定IPアクセスでの複数人利用設計のポイント
GMOペパボが提供する「ロリポップ!固定IPアクセス」は、月額539円という低価格で始められる固定IP付与サービスです。
本サービスでは1つの固定IPアドレスに対して複数ユーザーを紐づけて同時に接続することも可能です。
- 個別アカウントの発行 社員一人ひとりに別個の接続用ID・パスワードを発行する形になります。 個人ごとに認証情報を分けることで、誰が接続しているかを把握できセキュリティと管理性が向上します。
- ライセンス数の柔軟調整 ライセンス(ユーザー数)の増減も柔軟に行えるため、チームの人員変動に合わせて契約数を調整できます。 繁忙期だけ一時的にライセンスを追加し、落ち着いたら減らすといった月単位の対応が可能です。
- 統一された固定IP 全ユーザーの出口IPは共通なので、クラウド側の許可設定はIP一つだけで簡潔に済みます。
- 高速VPNで快適通信 高速で安全なVPNプロトコル(WireGuard)に対応しており、複数人が同時に利用しても安定した通信が期待できます。
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まとめ:セキュリティと快適さを両立する固定IP運用の考え方
テレワーク時代において、固定IPアドレスを活用したアクセス制御は非常に有効です。
一方で、複数人で同時利用する場合には接続制限やパフォーマンス低下などの課題に配慮が必要です。
利用サービスの同時接続制限を正しく把握し、共有運用のルール作りを行い、必要に応じて専用VPNサービスの活用やIPアドレスの追加取得を柔軟に組み合わせることが重要です。
ロリポップ!固定IPアクセスのように安価で柔軟なサービスを上手に設計することで、クラウド時代のセキュアでスムーズなリモートアクセスを実現しましょう。