WAN側IPアドレスとは何か
インターネットに接続するとき、ルーターのWAN側(外部ネットワーク側)にはプロバイダからグローバルIPアドレスが割り当てられます。
グローバルIPアドレスとはインターネット上で唯一の住所のようなもので、全世界で重複しないよう管理されたIPアドレスです。
一方、LAN側(内部ネットワーク側)ではプライベートIPアドレス(ローカルIP)が各機器に割り当てられ、家庭や社内など限られた範囲でのみ通用します。
自宅やオフィス内のPCやスマホはプライベートIPアドレスで相互通信し、インターネットに出る際にルーターがそのプライベートIPをグローバルIPに変換(NAT処理)して外部と通信しています。
つまり、WAN側IPアドレスとはルーターに付与されるインターネット上の住所(グローバルIP)であり、LAN側IPアドレスは内部ネットワーク内のみで使われる住所(プライベートIP)を指します。
⇒【ロリポップ!固定IPアクセス】 月額490円、すぐに使えて最大2ヶ月間無料!
WAN側静的IPアドレスが必要なケース
プロバイダから割り当てられるグローバルIPアドレスには、大きく「動的IPアドレス」と「固定(静的)IPアドレス」の2種類があります。
動的IPアドレスは接続のたびに変更される一時的なIPで、一般的な家庭向け契約では毎回空いているアドレスが自動付与されます。
固定IPアドレスは常に同じ値が割り当てられるグローバルIPで、接続のたびに変わらず固定されたままになります。
通常のウェブ閲覧やメール利用であれば動的IPでも支障ありませんが、次のようなケースではWAN側グローバルIPを固定にしておく必要があります。
- 外部から自宅や社内ネットワークにアクセスしたい場合 自宅サーバーや社内ファイルサーバー、ネットワークカメラなどに外出先から接続する際、アクセス先のグローバルIPが変わってしまうと通信できなくなります。 常に同じIPであれば、リモートデスクトップやVPN接続などで外部から安定してアクセス可能です。
- 自分の環境でウェブサイトやサービスを公開したい場合 たとえば自宅PCをWebサーバーとして運用する場合やオンラインゲームのホストをする場合、グローバルIPが固定されていればドメインを紐づけて継続的にサービス提供ができます(動的IPだとその都度IPが変わるためDNSの更新や再設定が必要になります)。
- IPアドレスによるアクセス制限を利用したい場合 社内システムやクラウドサービスの中には、セキュリティ向上のためアクセス元IPアドレスを限定できるものがあります。 固定IPアドレスを利用すれば、自分の拠点のグローバルIPだけを許可してそれ以外からの接続を遮断する設定が可能です。 動的IPではIPが変わるため常に特定できず、このようなアクセス制限ができません。
以上のように、「外部からのアクセスがある」「特定のIPを使い続ける必要がある」といった用途ではWAN側IPアドレスを静的IP(固定IP)にしておくメリットが大きいです。
固定IPがあればリモートワークでの社内LAN接続、拠点間でのVPN構築、クラウドサービス利用時の不正アクセス防止など、ネットワーク活用の幅が広がります。
静的IPアドレスの取得方法
では、実際にグローバルIPを固定化するにはどのような方法があるでしょうか。 大きく分けて「プロバイダと契約して固定IPを割り当ててもらう方法」と、「VPNサービスを利用して間接的に固定IPを使う方法」の2通りがあります。
プロバイダ契約型で静的IPアドレスを取得する
最もオーソドックスなのは、現在利用しているインターネットプロバイダから固定IPアドレスの割り当てを受ける方法です。
まずはご自身の契約中プロバイダに固定IPオプションが提供されているか確認しましょう(提供がない場合もあります)。
提供がある場合、所定の方法で申し込みを行います。
多くの場合、固定IPアドレスは有料オプションとなっており、月額料金は1,000~3,000円程度が相場です。
個人向けプランでは対応していないこともあり、その場合は法人向けサービスへの切り替えやプロバイダ自体の変更が必要です。
固定IPオプションに申し込むと、開通後にプロバイダ側で特定のグローバルIPが自分の回線に固定割当されるようになります。
技術的な実現方法はプロバイダによって異なり、以下のようなパターンがあります。
- PPPoE接続で固定IPを割り当てる場合 フレッツ光などで使われるPPPoE方式では、接続用ID/PWで認証した際にプロバイダからIPアドレスが付与されます。
- 固定IP契約では認証情報に対応するIPが常に同じになるため、基本的にはユーザー側で特別な設定をしなくても同じグローバルIPが割り振られ続けます。 プロバイダによっては固定IPサービス専用の接続IDが発行され、ルーターのPPPoE設定にそのIDとパスワードを入力するケースもあります。
- 手動設定(スタティック)で固定IPを割り当てる場合 一部のプロバイダや回線では、あらかじめ決められたグローバルIPアドレスの情報をユーザー側ルーターに手動入力して設定します。 契約後にプロバイダから通知される書面やメールに、割り当てIPアドレス・サブネットマスク・デフォルトゲートウェイ・DNSサーバー等の情報が記載されているので、ルーターのWAN設定画面でそれらを指定します。 設定画面では接続方式を「固定IP(スタティック)」に切り替え、IPアドレス欄などに通知された値を正確に入力してください。
以上のいずれにせよ、プロバイダ経由で固定IPを導入する場合は契約手続きとルーター設定の二段階が必要になります。
手続き完了まで数日~数週間かかることもあるため、急いで固定IPを使いたいシーンには不向きです。
また、契約中のプロバイダがIPv6高速接続(IPoE方式)を提供している場合、固定IPv4アドレスオプションとの両立に注意が必要です。
例えば「v6プラス」などIPv6経由の接続サービスを利用中の場合、固定IPオプションを申し込むとそのサービスは原則使えなくなり、従来のPPPoE(IPv4)接続に切り替える必要があります。
IPv6(IPoE)接続は混雑しにくく高速なメリットがありますが、固定IPv4を導入することでそれが制限されてしまう点はデメリットです。
プロバイダによってはIPv6でも固定IPを提供するメニューがありますが、一般的に対応事例は少なく料金も割高になります。
VPNサービス型で静的IPアドレスを利用する
プロバイダ契約以外に、VPNサービスを利用して固定IPアドレスを使う方法もあります。
これは、自宅やオフィスの回線自体に固定IPを割り当てるのではなく、インターネット経由で接続する外部のVPNサーバー側に固定IPを持たせるというアプローチです。
具体的には、固定IPアドレス付きのVPNサービスに契約し、そのVPNサーバーにPCやルーターから接続します。
接続先のVPNサーバーにはあらかじめグローバル固定IPが割り当てられているため、自分の端末はVPN経由でインターネットアクセスする際にその固定IPアドレスで通信できるようになります。
この方法のメリットはプロバイダを変更したり特別な回線契約を追加しなくても固定IPが利用できる点です。
今使っているインターネット回線はそのままで、必要なときだけVPNに繋いで固定IPを割り当ててもらえば良いため、手軽に導入できます。
プロバイダ型と比べてコストが安いケースが多いことも利点です(後述するサービス例では月額数百円程度で利用可能)。
申し込みから利用開始までが迅速なのも魅力で、オンライン登録すれば即日で固定IPが使えるようになるサービスもあります。
一方、VPN経由で通信を行う都合上、通常利用より若干の通信遅延が発生したり、トラフィックがVPNサーバーを経由する分だけ速度低下する可能性はあります。
とはいえ近年の高速なVPNプロトコル(後述)によりオーバーヘッドは小さく、多くの場合は体感できないレベルです。
総合すると、「プロバイダに縛られず安価に固定IPを使いたい」「モバイル回線や出先からでも固定IPを利用したい」といった場合にVPN型の固定IPサービスは有力な選択肢となります。
実際に国内には複数の固定IP対応VPNサービスがありますが、最後にその一例として「ロリポップ!固定IPアクセス」の特徴とメリットをご紹介します。
⇒【ロリポップ!固定IPアクセス】 月額490円、すぐに使えて最大2ヶ月間無料!
ロリポップ!固定IPアクセスとは
ロリポップ!固定IPアクセスは、レンタルサーバー大手のGMOペパボ株式会社が提供する固定IPアドレス付きVPNサービスです。
専用アプリや設定ファイルを用いてVPN接続を確立し、接続先のVPNサーバーにグローバル固定IPアドレスが割り当てられているため、利用者はどこからでもその固定IP経由でインターネットにアクセスできます。
自宅・カフェ・出張先など場所を問わず社内ネットワークに固定IPでアクセスしたり、SaaSやクラウドのIP制限に対応したりと、プロバイダや回線に依存しない柔軟な使い方が可能です。
⇒【ロリポップ!固定IPアクセス】 月額490円、すぐに使えて最大2ヶ月間無料!
ロリポップ!固定IPアクセスの主な特徴は次のとおりです。
- 低価格かつ無料お試し 月額利用料は539円(税込)からと非常にリーズナブルで、国内最安値クラスの設定です。 また、申込月から最大2ヶ月間は無料で試用できるため、実際の使い勝手を確認してから本契約することができます。
- オンライン申し込み・即日利用可 ウェブサイトから個人情報などを登録すれば、その日のうちに固定IPの利用を開始可能です。 煩雑な事業者登録や工事も不要で、発行された接続用IDと設定ファイルを専用アプリに読み込んでVPN接続をオンにするだけで使えます。 初心者でも直感的に設定でき、手間がかかりません。
- プロバイダ不問でどこからでも接続 このサービスは現在利用中のインターネット回線やルーター機種に関係なく導入可能です。 自宅の光回線はもちろん、出先のWi-Fiやモバイル回線からでもVPN接続さえすれば同じ固定IPアドレスが利用できます。 ネット環境を選ばず固定IPを確保できるので、リモートワークやモバイル環境での利用にも適しています。
- 複数端末で同時に同一IPを利用可能 ロリポップ!固定IPアクセスでは1契約につき1つの固定IPアドレスが付与されますが、同じ固定IPに複数端末から同時接続することも可能です。 例えばチームメンバー全員が同じ固定IP経由でアクセスすれば、全員分のIPアドレスを個別に管理する必要がなくなり、アクセス元を一元管理できます。
- 高速で安全な通信(WireGuard採用) VPNの接続プロトコルには最新のWireGuardが採用されています。 従来のVPN方式に比べて通信速度に優れ、モバイル環境でも安定して高速に動作します。 暗号化も強力ですが動作が軽量なため、常時接続していてもネット通信の負荷が少なく、快適に利用できる点が魅力です。
- 必要に応じたライセンス追加も柔軟 固定IPアドレスの利用数(ライセンス)は契約後でも1単位から追加・削減が可能で、必要な数だけ無駄なく契約できます。 小規模な利用から多拠点の企業利用まで、スケールに合わせてコストを調整できるのも嬉しいポイントです。
このようにロリポップ!固定IPアクセスを活用すれば、プロバイダ契約型のような高コスト・手間・回線制約を気にせずに手軽に固定IPアドレス環境を手に入れることができます。
外部からの安全なリモートアクセスが必要な個人や企業、小規模オフィスのネットワーク運用にとって、有力な解決策となるでしょう。
興味がある方はぜひ無料お試しから体験してみてはいかがでしょうか。