ロリポップ固定IPアクセス byGMOペパボ
Slackのセキュリティ強化策:IPアドレス制限機能を徹底解説

Slackのセキュリティ強化策:IPアドレス制限機能を徹底解説

基礎知識

はじめに

企業でSlackを安全に活用するには、アクセス制御が重要です。Slackには、特定のIPアドレスからのみアクセスを許可し、それ以外の場所からの利用を制限する機能があります。

特にファイルのダウンロードやメッセージ内容のコピーに対してIPアドレス制限をかけられるため、社外からの不正アクセスや情報漏えいリスクを軽減できます。

本記事では、このSlackのIPアドレス制限機能について、正式名称や利用条件、設定方法、メリット、ユースケース、そして固定IPサービスとの組み合わせによる活用法まで詳しく解説します。

SlackのIPアドレス制限機能とは?

SlackにおけるIPアドレス制限機能は、主に「ファイルのダウンロード制限(IPアドレスによるアクセス制御)」という形で提供されています。

公式には「特定のIPアドレス範囲からのダウンロードのみを許可することで、許可されていない場所からのファイルのダウンロードをブロックできます」と説明されています。

この機能により、あらかじめ許可したネットワーク(IPアドレス)以外からSlack上のファイルをダウンロードしたりプレビュー表示したりすることができなくなります。

利用条件: このIPアドレス制限機能は、Enterprise Grid(エンタープライズプラン)だけでなく、意外にも無料プランやPro、Business+といった一般プランでも利用可能です。

各プランで使い方が少し異なり、Workspace(ワークスペース)単位のプランではワークスペースオーナーが設定し、Enterprise Gridでは組織全体のOrgオーナーが一括設定します。Enterprise Gridの場合は組織全体に適用するポリシーとして管理でき、Free/Pro/Business+では各ワークスペース単位で設定します。

つまり、Enterprise Grid限定機能ではなく、全プランで提供されているセキュリティ機能ですが、エンタープライズプランではより大規模に一元管理できる形になっています。

なおSlack公式ブログでは、この機能を含む一連のセキュリティコントロールを「ゲートではなくガードレール」すなわち業務の邪魔をせずにデータを守るガードレール的機能として紹介しており、金融や医療など機密性の高い情報を扱う企業で特にニーズが高いと述べています。

IPアドレス制限の設定方法と仕様

設定方法の概要

Slackの管理者設定画面から数ステップで設定可能です。

ワークスペースのオーナーやOrgオーナーは、「セキュリティの設定」項目でファイルダウンロード制限を有効化できます。具体的には以下の手順で行います

設定後は即時に有効となり、指定範囲外のIPからはそのワークスペース(または組織)のSlack上でファイルの閲覧・ダウンロードができなくなります。

Enterprise Gridでは上記とほぼ同様の手順ですが、組織全体の設定画面から「デスクトップでのファイルダウンロード」の項目を編集し、「ダウンロードが許可される IP 範囲」としてIPを登録する形になります。

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制限の適用範囲と仕様

適用範囲: IPアドレス制限が適用されるのはファイルのダウンロードおよびプレビュー表示です。

Slack上でアップロード・共有されたファイル(画像、PDF、ドキュメント等)を開く際、ユーザーの現在の接続元IPが許可リストに含まれていなければ、そのファイルを表示・保存できません。

SlackのデスクトップアプリやWebブラウザからのアクセスがこれに該当し、いずれの場合もダウンロード要求時にIPチェックが行われます。

一方、テキストメッセージの閲覧や送受信そのものには現時点でIP制限は掛けられません。

例えば、自宅など許可外のネットワークからでもSlackにログインしてチャンネル内のメッセージを読むこと自体は可能です。

しかし、ファイルにアクセスしようとするとブロックが働く仕組みです(後述の注意点参照)。

モバイルアプリの場合: Slackではモバイル(スマホ・タブレット)向けにも別途セキュリティ設定項目があり、モバイルアプリでのファイルダウンロード禁止やモバイルでのメッセージ内容コピー禁止を切り替えることができます。

ワークスペースのオーナーは「モバイルアプリでのファイルのダウンロードをブロックする」にチェックを入れることで、スマートフォンからファイルを保存させないようにもできます。

このモバイル向け設定はIPアドレスによる絞り込みではなく、モバイル端末全般でダウンロード機能を封じるものです。

エンタープライズの場合、モバイルデバイス管理(EMM)と組み合わせて「管理されていないモバイル端末では一切のファイルダウンロードとメッセージコピーを禁止する」ことも可能です。

総じて、PC・ブラウザからのアクセスにはIP範囲制限、モバイルからのアクセスには機能制限という二本立てで、Slack上のデータ持ち出しを防ぐ設計になっています。

許可IPの指定方式: 許可するIPアドレスはCIDR表記による範囲指定が可能で、例えば「203.0.113.0/24」のように記入すればそのブロック全体を許可できます。

また「203.0.113.5」のような単一IPの指定もできます。Slack公式ドキュメントによれば最大で複数のIP範囲を登録可能です(具体的な数の上限は明記されていませんが、一般的なケースではオフィス拠点やVPN出口など数個程度を登録する想定です)。

登録済みのIP一覧は管理画面上に表示され、不要になれば削除も可能です。

なお、IPv6アドレスにも対応しているため、必要に応じてIPv6プレフィックスを指定することもできます。

IPアドレス制限機能の目的とメリット

SlackのIPアドレス制限機能の主な目的は、サービスの利便性を維持しながらセキュリティを強化し、情報漏えいや不正利用を防止することにあります。以下、そのメリットをいくつか挙げます。

Slack公式も「セキュリティとコンプライアンス要件を満たしながら生産性を向上させる」ための取り組みとしてこれら機能をリリースしたと述べています。

つまり、必要以上にコラボレーションを阻害する“ゲート”ではなく、必要な範囲で守る“ガードレール”として、このIP制限は情報漏えい対策やアクセス制御のメリットを提供します。

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IPアドレス制限が必要になる典型的なユースケース

では具体的に、どのような場面でSlackのIPアドレス制限が役立つでしょうか。いくつか典型的なユースケースを紹介します。

以上のように、「社内ネットワーク or 承認済みネットワークでのみSlackのデータにアクセスさせたい」ニーズがある場合に、このIPアドレス制限機能は非常に有用です。特に情報の社外流出を強く懸念するシーンで威力を発揮すると言えるでしょう。

固定IPサービスと組み合わせたSlack IP制限の実現

IP制限の効果を最大化するには、社外のリモートユーザーにも特定の固定IPを使わせることがポイントとなります。

そこで注目されるのが、GMOペパボ社の提供する「ロリポップ!固定IPアクセス」のようなサービスです。

このようなVPNサービスを組み合わせることで、より柔軟かつ強固なSlackアクセス制限を実現できます。

「ロリポップ!固定IPアクセス」とは

「ロリポップ!固定IPアクセス」はどこからでも固定IPアドレスを利用できるVPNサービスです。

利用者の端末にWireGuard対応のアプリを導入し、このサービスのライセンス情報を適用するだけで、自宅やカフェなど任意の場所からでも常に同一の固定グローバルIPを経由してインターネットに接続できます。

特徴として、一つの固定IPに対して複数ユーザーを紐付けて同時接続することも可能であり、しかもその固定IPはサービス側で専有割り当てされるため他社と被ることがありません。

料金も月額490円〜(税込539円〜)と手頃で、必要なライセンス数を柔軟に増減できるためスモールスタートもしやすいです。

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SlackのIP制限 × 固定IPアクセスの効果

この固定IPサービスを用いると、リモート勤務の従業員であっても常に会社指定のIPアドレスからSlackにアクセスさせることができます。

具体的な活用手順は次のとおりです。

このように、固定IP付きVPNとSlackのIP制限を組み合わせることで、「リモート勤務でも常に社内ネットワーク内からアクセスしているのと同じ状態」を作り出せます。

低コストで即日導入でき、複数人でも共有利用できる固定IPサービスは、中小企業やスタートアップがセキュアにSlackを使うための強力なソリューションとなります。

価値提案: 大企業であれば専用線や自社VPN設備で対応するところ、コストや構築の手間を考えるとこうしたクラウドVPNサービスは魅力的です。

「月額数百円で手軽に固定IPを利用し、Slack制限を実現」できるため、セキュリティと利便性の両立に悩む企業にとって大きな価値があるでしょう。

特に、テレワーク移行でBYOD(私物端末利用)が進む中でも「通信経路だけは会社管理」という形で安全を確保できる点は大きなメリットです。

注意点とベストプラクティス

SlackのIPアドレス制限機能は強力ですが、導入・運用にあたって留意すべきポイントもあります。最後に、いくつかの注意点と対策をまとめます。

以上の点を踏まえ、SlackのIPアドレス制限機能は他のセキュリティ対策と組み合わせて多層防御の一環として活用することが重要です。

適切に設定・運用すれば、利便性を損なうことなく情報資産を守る頼もしい仕組みとなるでしょう。

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おわりに

SlackのIPアドレス制限機能は、コラボレーションの生産性とセキュリティを両立させるための有効な手段です。

正式名称こそシンプルですが、その効果は強力で、「必要な人が、必要な場所からだけデータにアクセスできる」環境を作り出します。

Enterprise Gridをはじめ全プランで利用可能であり、設定も容易なため、今すぐにでも取り入れられるセキュリティ強化策と言えます。

特に、固定IPサービスと組み合わせることで中小規模の企業でも手軽に導入できる点は見逃せません。

「ロリポップ!固定IPアクセス」のようなサービスを活用すれば、リモートワーク時代においても社内と変わらぬセキュリティレベルでSlackを運用できます。

ぜひ自社のセキュリティポリシーに照らして、このIPアドレス制限機能の活用を検討してみてください。

適切なガードレールを敷くことで、安心・安全なコミュニケーション基盤としてのSlackの価値が一層高まることでしょう。

参考資料・出典 Slack公式ヘルプセンター「ワークスペースのセキュリティ設定」 Slack公式ブログ「ゲートではなく、ガードレールを。Slack の新しいエンタープライズセキュリティコントロール」 各種情報は2025年7月時点のものです。

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