固定IPアドレスの導入を検討している中で、「固定IP8」や「固定IP16」という言葉を目にしたことはありませんか?
これは、一度に複数個の固定IPアドレスを契約できるインターネットサービスプランのことで、主に企業向けに提供されています。
本記事では固定IPアドレス8個・16個プランとは何かをわかりやすく説明し、中小企業にとってのメリットや導入時の注意点、さらに代替となる柔軟な固定IP利用方法について解説します。
専門用語も丁寧に補足しながら進めますので、ぜひ最後までご覧ください。
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固定IPアドレス8個・16個プランとは何か?複数IPアドレス契約の概要
「固定IP8」「固定IP16」とは、プロバイダから連続した複数個(8個や16個)の固定グローバルIPアドレスを一括で割り当ててもらう契約プランのことです。
例えば「固定IP8」契約では、/29というネットマスク(255.255.255.248)で8個のIPv4アドレスが提供され、「固定IP16」なら/28(255.255.255.240)で16個のアドレスが提供されます。
ただし注意が必要なのは、提供されるIPアドレスすべてを自由に使えるわけではないという点です。
ネットワークのルール上、そのブロック内の最初のアドレスはネットワークアドレス、最後のアドレスはブロードキャストアドレスとして予約されており、通信に利用できません。
つまり「固定IP8」では8個中6個、「固定IP16」では16個中14個が実際に利用可能なIPアドレスになります。
さらに一般的な利用環境ではルーター機器が1つのIPアドレスを占有するため、サーバー等に割り当てられるIPは「固定IP8」で実質5個、「固定IP16」で13個程度と考えると良いでしょう。
では、複数の固定IPアドレスを持つと何ができるのでしょうか?
主な用途やシーンは次のとおりです。
- 複数サーバーの運用 ウェブサーバーやメールサーバーなど複数の公開サーバーを社内で運用する際に、それぞれ別々のグローバルIPアドレスを割り当てることができます。 これによりサーバーごとに通信経路を分けたり、ポート番号の重複を避けたりでき、運用が安定しやすくなります。
- 部門・拠点ごとのネットワーク分離 本社と支店、あるいは部署ごとに異なるグローバルIPアドレスを割り当ててネットワークを分離する用途です。
例えば、拠点A用のIPと拠点B用のIPを分けておけば、拠点間通信やアクセス制御が行いやすくなります。
- リモートアクセス・VPN用途 固定IPが複数あれば、リモートアクセス用のゲートウェイと他のサーバー用IPを分けることができ、アクセスの安定性やセキュリティを高められます。
常に同じIPからVPN接続することで認証を安定させたり、接続先ごとに別のIPを使い分ける、といった運用も可能です。
- IoT機器・監視カメラ等の遠隔管理 店舗や工場のネットワークカメラやIoTセンサーにグローバルIPを直接割り当てたい場合にも、複数IPアドレスが役立ちます。
固定IPであれば機器のIPが変わらず安定してアクセスできますし、機器ごとに別のIPを付与すればポート開放の競合も避けられます。
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中小企業が固定IPアドレスを複数導入する主なメリット
中小企業が固定IPアドレスを1個ではなく複数個導入するメリットとして、以下のような点が挙げられます。
- ネットワークの柔軟性向上 複数のグローバルIPを持つことで、ネットワーク構成に柔軟性が生まれます。 新たにサーバーを追加したい時や将来的に拠点が増える場合でも、既存のIPアドレス枠内で対応できる余地があります。
- セキュリティの強化 社内システムやクラウドサービスへのアクセスを特定のIPに限定する設定をする際、拠点や用途ごとに別個の固定IPを割り振っておけば、アクセス許可の範囲をきめ細かく管理できます。
外部公開用のサーバーを社内LANの出口IPと分離しておくことで、リスクの分散にもつながります。
- 外部公開サービスの分離と信頼性向上 複数IPを導入してサービスごとにIPアドレスを分離しておけば、例えばメール送信専用IPが問題を起こしてもウェブサイト公開用IPには影響しないなど、信頼性を維持しやすくなります。
SSL証明書の設定やリバースDNS設定などもサービス単位で行いやすくなります。
- 運用・トラブルシューティングの利便性 用途ごとにIPが分かれているおかげで問題の切り分けがスムーズになります。
IPアドレスベースで管理・監視できるため、複数サービスを運用する環境ではかえって全体の見通しが良くなるケースもあります。
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複数固定IP導入時に生じる主なハードルと注意点
便利な複数固定IPプランですが、導入・運用にはいくつかのハードルがあります。
- 対応ルーター機器の要件 複数のグローバルIPを利用するには、それに対応した性能のルーターが必要です。 一般的な家庭用ルーターでは1つのグローバルIPしか扱えないものが多く、マルチNAT機能を持つブロードバンドルーターを用意する必要があります。
このような対応ルーターは市販されていますが価格が高めで、設定も専門知識を要する傾向があります。
- ネットワーク設定の複雑さ プロバイダ側が用意するのはIPアドレスの割り当てまでで、その先のLAN側での設定は利用者自身で行う必要があります。
多くの場合、詳細設定はプロバイダのサポート対象外となるため、マルチNATの設定やサーバーへのIP振り分け設定を自力で行わなければなりません。
- 月額コストが高い 固定IP8個や16個のプランでは月額1万円台後半から数万円といった料金設定になることが一般的です。
初期費用も追加のIP割当手数料が発生する場合が多く、さらに対応ルーター購入費用も考慮すると、導入コストは中小企業には重いものとなります。
- IPアドレス管理の難しさ どのIPアドレスをどのサーバーに割り当てたかを把握し、変更時にはDNSの設定やアクセス制限リストの更新なども必要になります。
運用管理の負荷が発生しがちであるため、専任の管理者がいない場合は見逃せない負担となります。
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プロバイダによる提供制限と料金イメージ
複数固定IPプランを利用する際には、プロバイダ各社の提供条件や契約制限にも注意が必要です。
- 法人契約限定のケース 複数固定IPの提供は法人向けサービスに限られる場合が多いです。 個人ユーザーや小規模事業者では申し込めないか、法人名義での契約が必要になる場合があります。
- 提供までのリードタイム 複数IPの割り当てには手続きが伴うため、開通まで単体IPより時間がかかる傾向があります。
開通まで15〜30営業日ほど要すると案内されているケースもあるため、計画的な手続きが必要です。
- 料金の大まかな相場感 概ね「固定IP8個で月額1.5万円〜3万円前後、固定IP16個で月額3万円〜5万円前後」が一つの目安となります。
数千円程度で利用できるものではなく、数万円規模のコスト増になることは認識しておきましょう。
- 契約期間や追加コスト 年間契約の縛りや違約金、初期費用としてIPアドレス割当手数料が別途数千円〜数万円かかるケースもあります。
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代替策: クラウド型VPN固定IPサービスで必要な分だけ確保
クラウド型VPN固定IPサービスを使えば、現在利用中のインターネット回線やプロバイダはそのままで、固定IPアドレスだけを別途契約して利用することが可能です。
- 必要な数だけ契約できる 従来は8個や16個といった塊でしか契約できませんでしたが、クラウド型なら1個から必要な数だけ契約可能です。 将来的に増やしたくなったら追加、減らしたくなったら解約と、段階的に調整できるのも大きなメリットです。
- 月額料金が安い 1契約あたり数百円〜千円程度の低価格に設定されているものが多く、必要最小限のコストで済みます。
初期費用も基本的に無料で、契約期間の縛りも比較的緩やかなことが多いため、気軽に試しやすいのも利点です。
- 即日利用開始が可能 オンライン上で申し込み・発行処理が完結し、最短即日で固定IPアドレスの利用を開始できます。
緊急に固定IPが必要になった場合でも素早く対応できるのは、クラウドサービスならではの強みです。
- 専用機器が不要で設定も簡単 ソフトウェアベースで動作するため、プロバイダのように特殊なルーター設定を行う必要がありません。
対応するアプリに設定ファイルを読み込ませるだけで接続完了という手軽さです。
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ロリポップ!固定IPアクセスで実現する柔軟な固定IP利用
GMOペパボ株式会社が提供する「ロリポップ!固定IPアクセス」は、中小企業のスモールスタートに最適です。
- 月額539円から利用可能 1つの固定IPあたり税込539円という低価格で利用でき、最大2ヶ月間の無料お試し期間も用意されています。
- 必要に応じてライセンス追加 追加料金を支払うことで同じ固定IPに同時接続できる端末を増やすライセンス追加ができます。 複数人で共有のグローバルIPを使う用途にも柔軟に対応しており、利用者数に合わせて無駄なく運用できます。
- 即日利用・設定簡単 申し込み後即日で利用開始でき、WireGuard方式の設定ファイルをアプリにインポートするだけで完了します。
専門的なネットワーク知識がなくても「接続するだけ」で固定IP環境を手にできます。
- 既存のネット環境に影響なし 現在のプロバイダや回線には一切手を加えずに導入でき、社内ネットワークの構成変更も不要です。
オフィスと同じ固定IPでアクセス可能になるため、テレワーク推進にも非常に役立ちます。
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まとめ
従来の複数固定IPプランは強力な反面コストや手間もかかるため、「必要なIPアドレス数」と「運用負荷」のバランスを考えて選択することが重要です。
もし「とりあえず少数の固定IPから始めてみたい」「今の環境を大きく変えずに固定IPを使いたい」ということであれば、ぜひロリポップ!固定IPアクセスの活用を検討してみてください。
低コスト・低リスクで固定IPのメリットを享受でき、将来的な本格導入の判断材料にもなるはずです。