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グローバルIPと固定IPの違いとは?中小企業のセキュリティ運用での選び方

グローバルIPと固定IPの違いとは?中小企業のセキュリティ運用での選び方

基礎知識

「グローバルIPと固定IP、どちらを契約すればいいのか」という質問をいただくことがあります。実はこの2つは並べて選ぶものではありません。グローバルIPは「住所の種類」、固定IPは「その住所が変わるかどうか」を指しており、別の軸の話です。

この記事では2つの言葉が指しているものを切り分けたうえで、中小企業のセキュリティ運用でどちらを選ぶべきかを判断基準つきで整理します。

30秒でわかる違い

グローバルIPアドレス:インターネット上で有効な「外向きの住所」。対になる言葉は「プライベートIPアドレス」(社内LAN内だけの住所)。
固定IPアドレス:その住所が変わらない運用方式。対になる言葉は「動的IPアドレス」(接続のたびに変わる)。
つまり「グローバルIPで、かつ動的」「グローバルIPで、かつ固定」の両方が存在します。一般的な回線契約は前者で、固定IPを契約すると後者になります。

固定IPアドレスそのものの仕組み・メリット・取得方法をまとめて知りたい場合は、固定IPアドレスとは?動的IPとの違い・メリット・取得方法をご覧ください。本記事は「グローバルIPと固定IPの言葉の違い」と「中小企業での選び方」に絞って解説します。

IPアドレスはネットワーク上で機器を識別するための「住所」に例えられます。

通常、インターネットに接続する機器にはプロバイダーからグローバルIPアドレス(後述)が割り当てられます。

また、社内LANなどの内部ネットワークではプライベートIPアドレス(後述)が使われ、外部との通信時にルーターで変換されます。

グローバルIPアドレスとは?(プライベートIPとの違い)

グローバルIPアドレスとは、インターネット上で唯一の値として割り振られるIPアドレスのことです。

インターネットに接続された機器は世界規模で重複しないようにこの番号(グローバルIP)が割り当てられており、各国のインターネット管理団体を通じて管理されています。

グローバルIPアドレスは文字通り「グローバル(世界的)」に有効な住所であり、このIPを持つ機器はインターネット上で直接通信が可能です。

一方、プライベートIPアドレス(ローカルIPアドレス)は家庭内や社内LANなどのローカルなネットワーク内で使用されるIPアドレスです。

プライベートIPは同じネットワーク内で一意であればよく、ネットワーク毎に同じ番号が再利用される場合もあります。

プライベートIPを持つ機器がインターネットに接続する際は、ルーターやサーバーのNAT(ネットワークアドレス変換)機能によって一時的にグローバルIPアドレスに置き換える必要があります。

このようにグローバルIPとプライベートIPは対になる概念で、前者はインターネット上で有効な「外部向けの住所」、後者は内部ネットワーク内だけで使う「内部の住所」と考えると分かりやすいでしょう。

補足: 一般的にご家庭や中小企業のインターネット回線契約では、ISP(インターネットサービスプロバイダ)から1つのグローバルIPアドレスが動的に割り振られます。つまり同時にインターネットに接続できる外部向けIPは基本1つですが、内部では複数の機器が各自プライベートIPを持ち、ルーターを介してインターネット共有しています(NAT機能)。この仕組みにより、限られたグローバルIPアドレスの数でも多くの機器がネット利用できるようになっています。

固定IPアドレスとは?(動的IPとの違い)

固定IPアドレスとは、その名の通り「固定されたIPアドレス」を意味します。

具体的には、一度割り振られたIPアドレスが意図的に変更しない限り変わらない状態を指します。

反対に、動的IPアドレスはネットワーク接続のたびに自動で割り当てられ、接続のたびまたは一定期間ごとにIPアドレスが変化し得る方式です。

例えば、インターネット接続用のルーターを再起動したり契約更新があると、ISPから割り当てられるグローバルIPが変わることがあります。多くのプロバイダー契約では、この動的IPアドレス方式が採用されています。

固定IPと動的IPの違いをもう少し整理しましょう。

動的IPではIPアドレスの割り当てが自動化されているため、利用者側でIPを管理する手間がなく、一般的にコストも低く抑えられています。

ただしIPが頻繁に変わる環境では、外部からそのIP宛てにアクセスするのが難しくなる(あるいは不安定になる)という側面があります。

一方、固定IPアドレスは契約者にあらかじめ特定のIPアドレスが割り当てられ、常にその同じ番号を使って通信します。

そのため、常に一定のIPであり外部から認識しやすく安定した接続が可能ですが、通常は契約時にオプション料金が必要になるなどコスト面でハードルが上がります。

また契約するプロバイダーによっては固定IPサービス自体を提供していない場合もあります。

補足: 固定IPアドレスという言葉は文脈によって指す範囲が若干異なる場合があります。社内ネットワーク内で機器に手動設定した固定のプライベートIPを指すこともありますが、一般的には「固定IPを導入する」と言えば固定グローバルIPアドレス(ISPから割り当てられる変わらない外部向けIP)を取得することを意味します。本記事でも固定IPアドレス=固定グローバルIPアドレスの意味で扱います。

グローバルIPと固定IPの違いとは?

それでは、本題である「グローバルIPアドレス」と「固定IPアドレス」の違いを整理します。

実はこの二つの用語は対義語ではなく、それぞれ性質の異なる概念です。前述のとおりグローバルIPとはインターネット上で有効なIPのことを指し、固定IPとはIPの運用方式(固定か動的か)を指しています。

つまり両者は排他的な選択肢ではなく、「グローバルIPの中でも固定のもの」もあれば「グローバルIPの中でも動的なもの」があります。

一般的なインターネット契約では、「グローバルIP(外部に出るIP)は一つ割り当てるが、それは動的に変わる」形になっています。

一方、「固定IPアドレス契約」を結ぶと「常に同じグローバルIP」が割り当てられることになります。

したがって違いを平たく言えば、グローバルIPアドレスは外部向けIPの種類であり、固定IPアドレスはIPの運用形態の違いなのです。

初心者の方には少し分かりにくいかもしれませんので、具体例で考えてみましょう。

たとえば中小企業A社がインターネット回線を契約すると、A社のルーターにはISPからグローバルIPアドレスが一つ割り当てられます。

このIPは通常動的IPなので、時間経過や機器再接続で数ヶ月に一度程度変わることがあります。

A社の社員が自宅や外出先からA社内のサーバーにアクセスする場合、アクセス元となる自宅等のネット回線にもそれぞれISPからグローバルIPが付与されています。

しかし一般的な契約ではそれらは動的IPのため、今日は例えばXXX.XXX.XXX.101だった自宅のグローバルIPが、明日にはXXX.XXX.XXX.250に変わっているかもしれません。

もしA社がセキュリティ向上のため「自社サーバーへアクセスできるのは特定のIPからのみ」といった制限を設けたい場合、このような動的IPだと都度許可リストを書き換える必要があり非現実的です。

そこで検討すべきが固定IPアドレスの導入です。自宅や社用PCからインターネット接続する際のグローバルIPを固定化できれば(=固定グローバルIPを得られれば)、そのIPを信頼できるアクセス元としてシステム側で許可し、不正な第三者からのアクセスを防ぐ強力な手段となります。

要するにグローバルIPと固定IPの違いは、「インターネット上に公開された住所」であるかどうか(グローバル or プライベート)と、「その住所が変わるか変わらないか」(動的 or 固定)の違いなのです。

両者は対立関係ではなく組み合わせで捉える必要があり、中小企業のネットワーク運用でも「グローバルIP(動的)で十分か、固定IPにすべきか」といった形で検討されることになります。

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中小企業のためのIPアドレス選び方(セキュリティの観点)

では、中小企業のネットワーク運用・セキュリティ対策において、グローバルIPアドレスをそのまま利用するか固定IPアドレスを導入すべきか、どのように判断すればよいでしょうか。

ここでは選定の判断基準となるいくつかのポイントと、それを踏まえた適切な選び方を解説します。

固定IPアドレスがおすすめなケース

上記の判断基準を踏まえ、どんな場合に固定IPアドレスを導入すべきか具体例を挙げます。

動的IPのままで十分なケース

反対に、以下のような場合は無理に固定IPを導入しなくても動的IPのままで問題ないでしょう。

以上のように、自社の利用シーンと要件を洗い出し、固定IPがもたらすメリットとコストを比較検討することが重要です。

一般家庭では動的IPで十分なケースが大半ですが、企業では公開サーバー設置時やセキュリティ要件次第で固定IPが必要になります。

中小企業でも情報資産を守る観点から、必要と判断した場合は固定IP導入を前向きに検討すると良いでしょう。

ロリポップ!固定IPアクセスの強みと導入メリット

前述で何度か触れた「ロリポップ!固定IPアクセス」は、中小企業や個人事業主でも利用しやすい固定IPアドレスのサービスです。

最後に、本サービスの強みを改めて整理します。

以上のように、ロリポップ!固定IPアクセスは「低コスト」「即導入」「複数人利用」「高セキュリティ」といったポイントで中小企業に適したサービスと言えます。

固定IPアドレスの導入ハードルを一気に下げてくれるため、これまで固定IPは高い・難しいと敬遠していたケースでも検討しやすくなっています。

まとめ

グローバルIPアドレスと固定IPアドレスの違い、それぞれのメリット・デメリット、中小企業での選び方について解説しました。

簡潔に振り返ると、グローバルIPはインターネット上の住所であり、通常は動的に割り当てられているもの、固定IPはその住所を固定化して常に同じものを使えるようにするオプションです。

日常的なネット利用だけなら動的IPで十分ですが、セキュリティ強化やサービス運用のために固定IPが求められる場面は確実に存在します。

特に中小企業では、「万一のリスクに備えておけばよかった…」と後悔しないよう、早めに必要性を見極めておくことが重要です。

幸い、現在はロリポップ!固定IPアクセスのように手軽に固定IPを導入できるサービスがあります。

最大2ヶ月の無料お試しも可能ですので、まずは実際に使ってその利便性と安心感を体験してみるのも良いでしょう。

固定IPアドレスの活用によって、社内外のネットワークセキュリティをもう一段階高め、安心して業務に集中できる環境を整えてみてください。

必要性を感じた今こそ、ぜひ導入を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

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