例えば、IPアドレス制限を設定した社内システムに、出先からアクセスしようとして入れなかった経験はありませんか? リモートワークが普及した現在、外出先や自宅から安全に社内の業務ツールへアクセスするニーズが高まっています。
実際、リモートワークの広がりに伴い、社外からのアクセス元IPアドレスを特定して制限する必要性が生じており、同時に社外からでも安全にアクセスできる環境が不可欠となっています。
こうした課題を解決する方法として注目されているのが「VPNにグローバルIPアドレスを割り当てる」手法です。
この記事では、IT初心者〜中級者の方に向けて、グローバルIPアドレスとは何か、VPN接続時に固定IP(グローバルIP)を利用するメリット、そしてその具体的な方法をやさしく解説します。
さらに、クラウド型VPNサービスの具体例として「ロリポップ!固定IPアクセス」(月額539円〜)を紹介し、即日利用可能・既存回線で使える・暗号化通信対応・IP制限に役立つ、といった特長もあわせてご紹介します。
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グローバルIPアドレスとは?ローカルIPとの違い
インターネットで通信を行うには、それぞれの機器に「IPアドレス」と呼ばれる番号(住所)が必要です。
これはちょうど荷物を届けるための住所のようなもので、ネット通信では送信元(差出人)と送信先(宛先)の両方にIPアドレスが割り当てられています。
IPアドレスには大きく分けてグローバルIPアドレス(パブリックIP)とプライベートIPアドレス(ローカルIP)の2種類があります。
グローバルIPアドレスとは、インターネットに直接接続された機器にプロバイダーから割り当てられる世界で一意のIPアドレスです。
一方、プライベートIPアドレスは家庭や社内LANなど限られたネットワーク内部で使用されるIPアドレスで、インターネット上では直接認識されません。
自宅のネットワークでは、PCやスマホにプライベートIPが割り当てられ、ルーターがそれを自宅のグローバルIPに変換して外部と通信します。
そのため、外部から見れば通信はすべてルーターのグローバルIPアドレスから行われています。
さらに、グローバルIPアドレスには動的IP(ダイナミックIP)と固定IP(スタティックIP)があります。
多くの個人向けインターネット回線では、インターネット接続のたびにプロバイダーから動的なグローバルIPが割り当てられ、再接続の際にIPが変わる場合があります。
一方で固定IPアドレスは文字通り変わらないアドレスで、契約者専用に同じ番号が継続して割り当てられます。
固定IPを利用するにはプロバイダーでオプション契約を結ぶ必要があり、通常は追加の月額費用が発生します。
固定IPで常に同じIPから通信できることは、アクセス元をIPで制限するセキュリティ対策において大きな利点です。
では、VPNにグローバルIPを割り当てることの具体的なメリットを見てみましょう。
VPNにグローバルIPを割り当てるメリット
- IP制限されたサービスに社外からアクセス可能に 固定のグローバルIPアドレスを用意すれば、社内システムなどへのアクセス元をそのIPに限定することができます。 たとえば社内の業務ツールを特定のIPだけ許可する設定にしておけば、VPN経由でその固定IPからアクセスすることで、外出先からでもそのツールを利用できます。 他のIPからの接続はブロックされるため、不正なアクセスを防ぐ効果も期待できます。
- 通信が暗号化されセキュア VPN接続では暗号化された「トンネル」を通じてデータを送受信するため、第三者に通信内容を盗み見られるリスクが大幅に低減します。 社外のカフェや出張先などセキュリティが不安なネットワークでも、VPNを介することで安心して機密情報を取り扱えるのは大きな利点です。
- 場所を問わず固定IPを利用 VPN経由で固定のグローバルIPを使えば、どこから接続しても常に同じIPアドレスとして振る舞えます。 自宅・カフェ・出張先など場所を問わずオフィスと同じIP環境を再現できるため、IPアドレスによるアクセス制限も、場所に関係なくクリアできます。
- リモートワークを強力にサポート 以上のような仕組みは、在宅勤務やモバイルワークでも社内と同じ環境で業務を行うための強力な助けとなります。 従業員は社外からでも社内ネットワークに安全にアクセスできるため、生産性を維持しつつセキュリティを担保できます。 また、サービスによっては複数のメンバーが同じ固定IPアドレスを共有してVPN接続することもでき、アクセス許可の管理を一元化しやすい利点もあります(※ロリポップ!固定IPアクセスでは同時に同じ固定IPを複数人で利用可能です)。 ⇒【ロリポップ!固定IPアクセス】 月額490円、すぐに使えて最大2ヶ月間無料!
一般的なVPNの仕組み
VPN(Virtual Private Network)とは、離れたネットワーク同士をインターネット上に第三者から見えない「トンネル」で繋ぎ、安全にデータをやり取りできる技術です。
これにより、自宅から会社のネットワークに接続して社内のファイルサーバーやデータベースを利用するといったことも可能になります。
VPN接続を行う際には、PCやスマホ上のVPNクライアントソフトから接続先のVPNサーバーにログインします。
認証が成功すると、安全なトンネルが確立され、クライアントにはVPN用の仮想IPアドレスが付与されます。
これによって、VPNサーバーがあるネットワーク上に自分の端末が直接参加したような状態になり、社内ネットワーク上の機器にアクセスしたり、VPNサーバー経由でインターネットに出たりできるようになります。
重要なのは、VPNを経由した通信では外部に見えるIPアドレスがVPNサーバー側のIPアドレスになる点です。
言い換えると、VPNサーバーがインターネット上で固定のグローバルIPアドレスを持っていれば、クライアントはVPN接続を通じてその固定IPで通信できることになります。
こうした仕組みにより、VPNにグローバルIPを割り当てて利用することが可能となります。
VPNで固定IPを利用する方法
自前のVPNサーバーに固定IPを割り当てる
一つ目の方法は、自社でVPNサーバーを用意し、それに固定のグローバルIPアドレスを割り当てるやり方です。
もし会社やオフィスのインターネット回線で固定IPを契約している場合、その回線上にVPNサーバー(VPN対応ルーターや専用サーバー機など)を設置することで、リモートからのユーザーはその固定IP経由で社内ネットワークにアクセスできるようになります。
この方法のメリットは、自社内にVPN環境を構築するため、データが自社の管理下にあり安心感があることです。
ただし、VPNサーバーの構築・運用には専門知識が必要で、機器の設定やセキュリティ維持には手間がかかります。
また、固定IP回線の契約コストも個人や小規模事業者には負担となる場合があります。
そこで、手軽に固定IPを利用したい場合に便利なのが次に紹介する方法です。
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固定IP付きVPNサービスを利用する
二つ目の方法は、固定IPアドレス付きのVPNサービスを利用することです。
これは業者が用意したVPNサーバーにインターネット経由で接続し、そのサーバーに割り当てられた固定IPアドレスを自分のものとして利用できるサービスです。
自分でサーバーを立てる必要がなく、現在利用中のインターネット回線やプロバイダーはそのままで追加導入できるので、煩雑な乗り換え手続きや工事も不要です。
専用アプリや設定ファイルを使って接続するだけで、即日から固定IPのVPN接続を開始できる手軽さが魅力です。
具体的なサービスの例として、GMOペパボ株式会社が提供する「ロリポップ!固定IPアクセス」があります。
これは、自宅やカフェなどどこからでも固定IPアドレスで接続できるクラウド型のVPNサービスです。
月額料金は税込539円〜と非常にリーズナブルで、申し込みから利用開始まではオンラインで完結し、事業者登録などの手間もなく即日から利用可能です。
また、現在の回線にソフトウェア的にVPN接続を追加する形のため、プロバイダーや回線を問わず導入でき(フレッツ光・CATV・モバイルWi-Fiなど何でもOK)、面倒な工事も不要です。
技術面では、最新の高速VPNプロトコルであるWireGuardを採用しており、安全性と速度を両立しています。
難しい操作は不要で、設定ファイルをインポートするだけで接続できるシンプルさも初心者向けです。また、1つの固定IPライセンスで複数端末から同時接続することも可能なため、チームのメンバーと同じIPを共有して利用することもできます。
こうしたサービスを活用すれば、IP制限された社内の業務ツールに外出先からアクセスしたり、拠点の異なるメンバー同士で共同作業を行ったりする場合でも、セキュアかつ統一された環境を手軽に実現できます。
まとめ
VPNにグローバルIPアドレスを割り当てることで、場所にとらわれず社内システムへの安全なアクセスを実現でき、リモートワーク時のセキュリティ強化や柔軟な働き方に大いに役立ちます。
自前でVPNサーバーと固定IP回線を用意する方法もありますが、専門知識やコストのハードルがあるのも事実です。
その点、ロリポップ!固定IPアクセスのような月額539円から利用できるクラウド型VPNサービスを活用すれば、現在のネット環境にソフト的に固定IP通信を追加でき、難しい設定なしに即日から導入できます。
暗号化通信による安全性とIPアドレス制限の組み合わせで、大切な業務データをしっかり守りながら、どこからでも安心して仕事ができる環境を整えてみてはいかがでしょうか。



