「テレワークを導入したいけど、ウチには情シスがいないし、ネットワークのことは誰もわからない」――中小企業の経営者や総務担当者から、こうした声をよく耳にします。
VPNやリモートアクセスは「専門家でないと扱えないもの」というイメージが根強くありますが、近年はIT専任者なしでも導入・運用できる仕組みが整ってきています。この記事では、情シス担当がいない会社がリモートアクセスを安全かつ無理なく導入するための方法を、選択肢の比較から導入ステップまで具体的に解説します。
目次
- 情シス不在の中小企業で起こりがちなリモートアクセスの課題
- リモートアクセスの主な導入方法と特徴
- 「自社運用型」vs「おまかせ型」の比較
- 専門知識不要で導入・運用できる構成の選び方
- 情シスなしでのリモートアクセス導入ステップ(5ステップ)
- 運用を継続するために押さえるべきポイント
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
1. 情シス不在の中小企業で起こりがちなリモートアクセスの課題
従業員数が30〜50名以下の中小企業の多くは、専任の情報システム担当者(情シス)を置いていません。ITに関する業務は、総務担当者や経営者が「兼務」で対応しているケースがほとんどです。
その結果、リモートアクセスの導入検討で以下のような壁にぶつかります。
課題①:何を選べばいいかわからない
VPN、リモートデスクトップ、VDI、ゼロトラスト……選択肢が多すぎて比較できない。説明を読んでも技術用語が多く、自社に何が必要かの判断ができない。
課題②:導入後の設定・管理が不安
設置・設定はベンダーがやってくれるとしても、その後のユーザー追加・削除、パスワード変更、トラブル対応を誰が担当するのかが不明確になりがちです。
課題③:セキュリティリスクの判断ができない
「VPNを使えば安全」と思っていても、設定の不備やパスワード管理の甘さから不正アクセスが起きることがあります。しかし専門知識がないと、何がリスクで何が問題ないのかを判断できません。
課題④:導入コストと費用対効果の見極めが難しい
IT投資の効果測定ができないため、「本当に必要か」「高すぎないか」の判断が経営者・担当者ともに難しい状態になります。
課題⑤:何かあったときの対応先がない
既存のルーターやネットワーク機器の設定が複雑で、トラブルが起きたときに誰も対応できず業務が止まる、というリスクが常にあります。
2. リモートアクセスの主な導入方法と特徴
情シス不在の中小企業がリモートアクセスを検討する際に候補となる主な方法は以下の4つです。
①インターネットVPN(ルーター型)
社内ルーターをVPN対応機(ヤマハRTXシリーズなど)に交換し、インターネットプロバイダから固定IPアドレスを取得して設定する、従来型のVPN方式。
特徴:
- 設定には専門知識が必要(ポート開放、L2TP/IPsec設定など)
- 運用中のルーター交換・設定変更などもIT知識が必要
- ハードウェアのメンテナンスや更新も自社で管理
情シスなし企業への適合性: 低(導入・運用ともに専門知識が必要)
②クラウド型VPN(機器挿すだけタイプ)
専用の小型機器を社内LANに挿すだけで、クラウドサーバー経由でVPN接続が確立されるタイプ。固定IPや既存ルーターの設定変更が不要。
特徴:
- 機器を挿すだけで動作、設定はほぼ不要
- 管理はクラウドの管理画面から実施(直感的なUI)
- 社内ネットワークを外部公開しない方式のサービスもある
情シスなし企業への適合性: 高(専門知識がほぼ不要)
③リモートデスクトップサービス
社内に設置したPCを、社外から遠隔操作する方式。Windows標準のRDPや、TeamViewer・AnyDeskなどのサービスを利用。
特徴:
- VPNより設定がシンプルなケースが多い
- 社内PCが稼働している必要がある
- 1人1台の社内PCが必要(共用PCでは競合が起きる)
情シスなし企業への適合性: 中(初期設定は比較的簡単だが、台数管理が必要)
④クラウドサービスへの切り替え
会計・勤怠・営業管理ツールをSaaS型に移行し、ブラウザでどこからでもアクセスできるようにする。
特徴:
- インフラ管理が不要
- ただし既存システムからの移行コスト・作業が発生する
- 移行完了まで時間がかかる
情シスなし企業への適合性: 中(移行は一定の手間があるが、移行後の管理は楽)
3. 「自社運用型」vs「おまかせ型」の比較
リモートアクセスの管理・運用を誰が担うかによって、サービスの選び方が変わります。
| 比較項目 | 自社運用型(従来VPN等) | おまかせ型(クラウドVPN等) |
|---|---|---|
| 初期設定 | IT担当者または外部業者が必要 | 機器を挿すだけ(または簡単なガイドに従う) |
| ユーザー追加・削除 | ルーター設定の変更が必要 | 管理画面から数クリック |
| ファームウェア更新 | 手動で対応が必要 | 自動更新 |
| トラブル対応 | 自社 or ベンダーに問い合わせ | サポート窓口に連絡 |
| 固定IP要否 | 必要 | 不要 |
| 既存ルーター | VPN対応機への交換が必要な場合あり | 不要(既存ルーターのまま) |
| 月額コスト | 機器保守費+回線費 | サービス月額費 |
| 向いている規模 | IT担当者がいる企業 | IT担当者がいない中小企業 |
情シスがいない会社にとっての結論: 導入時も運用時も専門知識が不要な「おまかせ型」のクラウドVPNサービスが最も現実的な選択肢です。
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4. 専門知識不要で導入・運用できる構成の選び方
情シスがいない企業がリモートアクセスを選ぶ際のチェックポイントを整理します。
チェック①:導入時に「設定作業ゼロ」か、最小限か
設定が必要な場合、その作業がどの程度かを確認しましょう。「ガイドに従ってLANケーブルを挿すだけ」と「ルーターのコマンドライン設定が必要」では難易度が大きく異なります。
チェック②:管理画面がわかりやすいか
ユーザーの追加・削除、接続状況の確認、パスワードリセットなどを直感的にできる管理画面があるかを確認。担当者が変わっても引き継ぎやすいUIかどうかも重要です。
チェック③:サポート体制が充実しているか
電話・メール・チャットなどの問い合わせ窓口があるか、トラブル時に素早く対応してもらえるかを確認します。特に業務が止まるような障害が起きたときの対応時間はサービス選定の重要な基準です。
チェック④:セキュリティが適切か
少なくとも以下を確認してください。
- 通信が暗号化されているか(AES-256など)
- 社内ネットワークが外部に公開されない設計か
- 接続ログが記録されるか(ノーログ方針であっても問題はないが、アクセス管理ができるか確認)
- 認証方式が強固か(2要素認証など)
チェック⑤:スモールスタートできるか
従業員数名からでも試せる料金体系か、最低契約期間はあるか、を確認しましょう。いきなり全社展開するリスクを避け、まずパイロット利用で効果を確かめることが重要です。
5. 情シスなしでのリモートアクセス導入ステップ(5ステップ)
実際に情シス担当なしでリモートアクセスを導入する流れを具体的に説明します。
ステップ1:リモートアクセスが必要な業務・人数を整理する(1〜2日)
「誰が」「どのシステムに」「どの端末から」アクセスする必要があるかをリストアップします。
例:
- 経理担当2名が自宅から会計ソフトにアクセスしたい
- 営業担当5名が外出先からファイルサーバーにアクセスしたい
- 繁忙期に在宅対応できるようにしたい
これを整理しておくことで、必要なユーザー数・接続先が明確になり、サービス選定と見積もりが正確になります。
ステップ2:サービスの選定と問い合わせ(1〜3日)
前節のチェックポイントをもとにサービスを選定します。候補が絞れたら、公式サイトから無料トライアルに申し込むか、問い合わせフォームから自社の環境(使用ルーター、インターネット回線の種類、固定IPの有無等)を伝えて適合性を確認しましょう。
ステップ3:申し込みと機器の受け取り(最短2日)
クラウド型VPNの場合、申し込み後に専用機器が郵送されてきます。機器が届いたら同梱のガイドに従って社内のLANポートに挿します。
ステップ4:接続テスト(半日〜1日)
社外(自宅や外出先)から接続を試みて、社内システムに正常にアクセスできるかを確認します。最初のテストは担当者1人で行い、問題がなければ対象者全員に展開します。
ステップ5:利用ルールの周知と本番運用開始
接続できる環境が整ったら、社内向けの利用ルールを文書化します。最低限、以下のルールを決めておきましょう。
- 利用可能な端末(会社支給PCのみ、または私用PC可など)
- 接続する場所のネットワーク要件(カフェのWi-Fi禁止など)
- パスワード管理のルール
- トラブル時の問い合わせ先
6. 運用を継続するために押さえるべきポイント
導入したはいいが運用が属人化してしまうケースも多くあります。情シスがいない企業こそ、以下のポイントを意識した運用設計が大切です。
管理担当者を1名決める
情シスがいなくても、リモートアクセスの管理窓口となる担当者を1名(兼務でもOK)決めておきましょう。担当者が変わる際の引き継ぎ手順も文書化しておくと安心です。
ユーザーの追加・削除のルールを決める
退職者のアカウントが残り続けることは大きなセキュリティリスクです。「退職・異動時は必ず翌営業日までにアカウント削除」のようなルールを明文化してください。
定期的な動作確認を行う
月に1度程度、接続テストと管理画面のログ確認を行いましょう。問題が起きてから気づくのではなく、定期確認で小さな異常を早期発見することが重要です。
サービス契約を年次で見直す
利用人数の増減、新しい業務システムの追加などに応じてプランを見直します。使わないユーザーのアカウントが残っていると無駄なコストになります。
7. よくある質問(FAQ)
Q1. 情シスがいないので設定でつまずいた場合、誰に頼めばいいですか?
クラウド型VPNサービスには通常サポート窓口があります。機器の接続から接続テストまでを電話・チャットで案内してもらえるサービスを選ぶことを推奨します。だれリモVPNはロリポップ!が提供するサービスで、サポート体制が整っています。また、社内に詳しい人材がいない場合は地域のIT支援業者やITコーディネーターに相談することも選択肢のひとつです。
Q2. 既存のWi-Fiルーターを変えずにVPNを導入できますか?
はい、だれリモVPNのようなクラウド型VPNであれば、既存ルーターへの変更・設定は不要です。社内LAN側に専用機器を挿すだけで動作するため、ルーターの種類やメーカーを問いません。
Q3. 従業員が私用スマートフォンやMacから接続できますか?
だれリモVPNは現在Windows端末に対応しており、Mac・スマートフォンへの対応は順次予定されています。まずWindows端末での運用から始めることができます。対応端末の最新情報は公式サイトでご確認ください。
Q4. 月の途中で従業員が辞めた場合、そのアカウントはすぐ削除できますか?
クラウド型VPNの管理画面からいつでも即時削除できます。退職者のアカウントを残し続けることは不正アクセスのリスクになるため、退職日当日もしくは翌朝に削除することを運用ルールとして徹底しましょう。
Q5. 在宅勤務は数名しかしないのですが、小規模でも導入できますか?
少人数でも導入可能です。だれリモVPNは初期費用0円・初月0円・契約期間なしでお試しできるため、まず1〜2名でパイロット導入して使い勝手を確認するアプローチが無理なくできます。
まとめ
情シス担当がいない中小企業でも、リモートアクセスの導入は決して難しくありません。鍵となるのは、専門知識が不要な「おまかせ型」クラウドVPNを選ぶことです。
従来のルーター型VPNは固定IP取得・設定変更・運用管理など、専門知識なしには難しい工程が多くありました。しかし近年の機器挿すだけ型のクラウドVPNは、それらの課題を解決し、中小企業でも手軽に導入・運用できる環境になっています。
まずは「誰が・何のために・どの端末から」アクセスしたいかを整理し、小さく始めることから検討してみてください。
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ロリポップ!が提供する「だれリモVPN」は、中小企業の情シス不在問題を解決するために設計されたクラウド型リモートアクセスVPNです。
- 専用機器「FLINT plus」を社内LANに挿すだけで動作
- 固定IP不要・既存ルーター設定変更不要(VPN非対応ルーターでもOK)
- 社内側からVPNを張る方式で、社内ネットワークを外部公開しない安全設計
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