「明日から全員在宅」「台風で出社できない」「取引先から感染リスク対策を求められた」――こうした急な事態が起きてから慌てて動いても、通常のVPN構築では間に合わないことがほとんどです。
この記事では、急なテレワーク要請やBCP(事業継続計画)対応のために、できるだけ速く・安全にリモートアクセス環境を整える方法を解説します。一般的なVPN構築にかかる期間との比較、BCP観点での備え、最短で始めるための具体的な手順を網羅しています。
目次
- 「急にリモートが必要」になる場面とその現実
- 一般的なVPN導入にかかる期間と工程
- 「導入スピード」重視でリモートアクセス方式を比較
- BCP観点でのリモートアクセス備え
- 最短2日で導入する具体的ステップ
- 急いでいても妥協すべきでないセキュリティポイント
- よくある質問(FAQ)
- まとめ
1. 「急にリモートが必要」になる場面とその現実
リモートアクセスの必要性が急に高まる場面は、予告なくやってきます。
ケース①:感染症・体調不良のクラスター発生
2020年以降、感染症対策として「突然の全員在宅勤務移行」を経験した企業は少なくありません。「来週から出社禁止」という状況が再び起きても対応できる準備が求められています。
ケース②:自然災害・悪天候による出社不能
台風、大雪、地震などによって交通が麻痺し、社員が出社できない状況。オフィスに物理的にアクセスできなくても業務を継続するためには、事前のリモートアクセス環境が不可欠です。
ケース③:急な事業継続ニーズ(BCP)
取引先・親会社・金融機関からBCP対策の提出を求められる場面が増えています。「リモートで業務継続できる環境があるか」は現代のBCP評価の重要項目のひとつです。
ケース④:社員の急な事情(介護・育児・体調不良)
重要な従業員が急に出社できなくなっても、リモートで業務を継続できれば生産性への影響を最小化できます。
多くの企業が陥るパターン
これらの事態が起きてから対応を始めると、次のような現実に直面します。
- 固定IPアドレスの取得に申し込みから1〜2週間かかる
- VPN対応ルーターの選定・調達・設置に時間がかかる
- 設定業者への依頼が混み合っていてスケジュールが合わない
- 設定作業完了後もテストで問題が見つかりさらに日数がかかる
結果として「導入したいと思ってから実際に使えるまで1〜2ヶ月かかった」という事例は珍しくありません。
2. 一般的なVPN導入にかかる期間と工程
中小企業が従来の方法でリモートアクセスVPNを導入する場合の一般的な流れと所要期間を整理します。
工程別の所要期間(目安)
| 工程 | 内容 | 所要期間(目安) |
|---|---|---|
| ①要件整理・選定 | 利用人数、接続先システムの整理、サービス比較 | 3〜7日 |
| ②固定IPアドレスの取得 | ISP(インターネットプロバイダ)への申し込み・切り替え | 1〜3週間 |
| ③VPNルーターの調達 | 対応機器の選定・購入・納品 | 3〜7日(在庫状況による) |
| ④機器設置・設定 | IT担当者または外部業者による設定作業 | 1〜3日 |
| ⑤クライアントPCへの設定 | 社員PCへのVPNクライアント導入と設定 | 1〜3日(人数による) |
| ⑥接続テスト・検証 | 業務システムへのアクセス確認 | 1〜2日 |
| ⑦運用マニュアル作成・周知 | 社内向けマニュアルの作成と説明 | 2〜3日 |
合計:最短でも2〜3週間、通常は1〜2ヶ月
固定IPアドレスの取得がボトルネックになりやすく、プロバイダによっては申し込みから開通まで数週間かかることがあります。急な対応が必要な場合、この工程だけで間に合わなくなるケースが多々あります。
3. 「導入スピード」重視でリモートアクセス方式を比較
急ぎの対応が必要な場合、導入スピードは選定の最重要基準のひとつです。主要な方式の導入スピードを比較します。
| 方式 | 導入所要期間(目安) | 特記事項 |
|---|---|---|
| クラウド型VPN(機器挿すだけ) | 最短2日〜数日 | 固定IP不要、ルーター設定変更不要 |
| リモートデスクトップ(RDP) | 1〜3日 | 社内PCが起動済みである必要あり、セキュリティ設定に注意 |
| リモートデスクトップサービス(有料ツール) | 1〜5日 | TeamViewer等、設定が比較的簡単 |
| インターネットVPN(ルーター型) | 2週間〜1〜2ヶ月 | 固定IP取得・ルーター調達がボトルネック |
| クラウドサービスへの移行 | 1〜3ヶ月 | 移行作業・テストに時間がかかる |
クラウド型VPNが最速の理由:
クラウド型VPNは、固定IPアドレスが不要で、既存ルーターへの設定変更も必要ありません。専用の小型機器が届いたら社内のLANポートに挿すだけで動作します。社外側のPCにはVPNクライアントをインストールして認証情報を入力するだけです。通常のルーター型VPNで最もネックになる「固定IP取得」「ルーター設置・設定」という工程が丸ごと不要になります。
4. BCP観点でのリモートアクセス備え
BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)の文脈では、リモートアクセスは「何かあったときに業務を止めない手段」として位置づけられます。
BCPにおけるリモートアクセスの役割
事業継続計画の核心は「どんな状況でも業務を継続できること」です。リモートアクセス環境を整備しておくことで、以下のシナリオに対応できます。
- オフィスへの物理的アクセス不能(災害・感染症・交通麻痺)
- 特定の拠点の機能喪失(火災・浸水などによる一時使用不能)
- 重要人員の急な不在(キーパーソンが出社できない状況での業務委譲)
BCP計画書に記載すべきリモートアクセス関連項目
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象業務 | リモートで継続できる業務の一覧(会計処理、受注確認、顧客対応など) |
| 対象人員 | リモートアクセスを利用できる従業員の名簿 |
| 接続手段 | 使用するリモートアクセスサービスと接続方法 |
| 利用端末 | 対象端末の種類と管理状況 |
| テスト頻度 | 定期的な接続テストの実施スケジュール |
| 連絡体制 | 障害・問題発生時の問い合わせ先 |
「備えておく」ことの重要性:導入後のテスト運用
BCP対策としてリモートアクセスを導入した場合、実際に問題が起きるまで使わないままになりがちです。しかし、実際の緊急時に初めて接続を試みてトラブルが発生しても対処できません。
月1回程度の接続テストと、年1〜2回の「リモートデー」(全員在宅勤務日の設定)を実施することで、緊急時にもスムーズに動けます。
BCP対策としてリモートアクセスが評価される背景
中小企業庁の「中小企業BCP策定運用指針」でも、事業継続における情報システムの継続性確保が重要項目として挙げられています。金融機関の審査や大企業の取引先審査においても、BCP対策の有無が確認されるケースが増えています。リモートアクセス環境の整備はその具体的な証明になります。
5. 最短2日で導入する具体的ステップ
クラウド型VPN(だれリモVPNなど)を使って最短で導入する手順を解説します。
Day0(申し込み当日):サービス申し込み
公式サイトから申し込みを完了します。必要情報を入力するだけで申し込みが完了します。同時に以下を準備しておきましょう。
- 社内側の準備: 機器を挿すLANポートの場所を確認(社内のスイッチングハブ、またはルーターのLANポートに空きがあるか確認)
- 社外側の準備: 接続に使うPCのOSを確認(現在はWindows対応)
Day1(機器到着):FLINT plusの設置
専用機器「FLINT plus」が届いたら、次の手順で設置します。
- 社内のLANスイッチ(またはルーターのLANポート)に空いているポートを探す
- FLINT plusをLANケーブルでそのポートに接続する
- FLINT plusの電源が入り、ランプが点灯することを確認する
- 管理画面(ブラウザからアクセス)にログインして初期設定を完了する
重要: 既存ルーターへの設定変更は不要です。ルーターのWAN側(インターネット側)への操作も必要ありません。
Day1(同日):社外側PCへのVPNクライアント設定
社外から接続するPCに対して、以下の設定を行います。
- 管理画面からVPNクライアントソフトをダウンロード
- PCにインストール(管理者権限が必要な場合あり)
- 認証情報(アカウント・パスワード)を入力してサインイン
- VPN接続を確立して社内ネットワークに到達できるかテスト
Day2(接続確認・運用開始):テストと全員展開
- 社内システム(ファイルサーバー、業務ソフト等)に正常アクセスできるかを確認
- 問題がなければ対象の社員全員にアカウントを発行(管理画面から操作)
- 各自でVPNクライアントをインストールして接続テストを実施
- 運用ルール(接続できる端末・場所・ルール)を周知して本番運用開始
最短で申し込み翌日〜翌々日には実稼働が可能です。
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「だれリモVPN」は初期費用0円・初月0円・契約期間なしでお試しいただけます。機器が届いたその日から社外接続が可能です。BCP対策の一環として、まずパイロット導入から始めてみてください。→ だれリモVPN公式サイト
6. 急いでいても妥協すべきでないセキュリティポイント
「急いでいるから設定を最小限にした」「とりあえず動けばいい」という判断が、後から深刻なセキュリティインシデントにつながることがあります。スピード重視の導入でも、以下のポイントは省略しないでください。
妥協不可①:通信の暗号化
VPN接続時の通信が暗号化されているかを必ず確認しましょう。業務データや認証情報が平文で流れるような設定は絶対に避ける必要があります。AES-256などの強力な暗号化方式を採用したサービスを選ぶことが基本です。だれリモVPNは二重VPN構成でAES-256/SHA-384の暗号化を採用しています。
妥協不可②:認証の確実性
VPN接続の認証を「弱いパスワード」で済ませないこと。英数字記号を含む複雑なパスワードを設定し、可能であれば2要素認証(2FA)を有効化してください。
妥協不可③:社内ネットワークの外部公開をしない
急いでいるあまり「ルーターのポートをすべて開放した」「DMZに設定した」という対応は、社内ネットワークを攻撃にさらすリスクがあります。だれリモVPNは社内側からアウトバウンドでVPNを張る仕組みのため、社内ネットワークを外部に公開しない設計になっています。
妥協不可④:利用端末の管理
個人所有のPCや管理されていない端末からの接続は、マルウェア混入や情報漏洩のリスクが高まります。急ぎの導入でも「会社支給PCのみ許可」というルールを最初から定めておきましょう。
妥協不可⑤:退職・離脱者のアカウント管理
一時的に多くのアカウントを発行した後、不要になったアカウントをそのまま放置するのは危険です。使わなくなったアカウントはすぐに停止・削除する習慣をつけてください。
7. よくある質問(FAQ)
Q1. 本当に2日で導入できますか?何か条件はありますか?
はい、だれリモVPNの場合、申し込み後に機器が届いた日に設置を完了し、翌日には全員が接続できる状態になった事例があります。条件は「社内のLANポートに空きがあること」「社外側PCがWindowsであること」程度で、固定IPやルーター変更は不要です。なお「最短2日」は配送状況や接続環境による個人差がある目安です。
Q2. 在宅勤務のために急いで導入しましたが、後から本格的なBCPに組み込めますか?
できます。だれリモVPNは契約期間なしでスモールスタートが可能で、後から利用者を追加できます。まず数名でパイロット導入して運用を確認し、問題なければ対象者を広げてBCP計画書に組み込む流れが現実的です。
Q3. 導入後に大雨・地震などで会社が停電した場合、リモートアクセスはどうなりますか?
社内のFLINT plusも電源が必要です。停電時はサーバーや業務システム自体も停止するため、リモートアクセスだけ生き残っても業務継続はできません。BCPの観点では、無停電電源装置(UPS)の導入や、重要データのクラウドバックアップと組み合わせることで、より堅牢な事業継続体制が作れます。
Q4. リモートアクセスを導入すれば、それだけでBCP対策は十分ですか?
リモートアクセスはBCP対策の重要な要素ですが、それだけで十分とはいえません。重要業務の特定、データバックアップ、代替拠点の設定、従業員の安否確認手段など、総合的な対策が必要です。ただし「とりあえず業務継続できる手段を持つ」という観点では、リモートアクセスの整備は最優先で着手すべき施策のひとつです。
Q5. 今使っている光回線のルーターがVPN非対応でも使えますか?
はい、だれリモVPNはVPN非対応ルーターでも動作します。既存ルーターに触れることなく、社内LAN側に専用機器を挿すだけでVPNトンネルが確立されます。ISP(プロバイダ)から提供されたONUや光電話ルーターがそのままでも問題ありません。
まとめ
急なテレワーク対応やBCP(事業継続)の整備において、「間に合わない」を防ぐためには速く・安全に動けるリモートアクセス手段を事前に備えておくことが最重要です。
従来のルーター型VPNは導入まで1〜2ヶ月かかるケースも珍しくなく、緊急時には間に合いません。一方、クラウド型VPN(機器挿すだけタイプ)なら最短2日での導入が現実的です。
急いでいる状況でも暗号化・認証・社内ネットワークの外部非公開という基本的なセキュリティは妥協せずに選定することが大切です。
まだ何も備えていないなら、今日こそ動き出すタイミングです。
だれリモVPNで、“備え”を今すぐ始めよう
ロリポップ!が提供する「だれリモVPN」は、急なテレワーク対応・BCP対策に最適なクラウド型リモートアクセスVPNです。
- 専用機器「FLINT plus」を社内LANに挿すだけで動作
- 固定IP不要・既存ルーター設定変更不要(VPN非対応ルーターでもOK)
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