SIMやモバイルルーターを含めた回線側の選択肢は固定IP対応SIMはある?モバイル回線で固定IPを使う3つの方法で扱っています。この記事は「手元のスマートフォンで固定IPを使えるか」に絞って解説します。
スマホ通信で固定IPが必要になるケース
リモートワークや外出先から社内システムにアクセスする際など、スマートフォン単体で固定IPアドレスを使いたい場面があります。
たとえば社内ネットワークやクラウドサービスがIPアドレスによる接続制限(いわゆるIP制限)を設けている場合、自宅やカフェなどオフィス以外のネット環境からアクセスできず困った経験はないでしょうか。
固定IPアドレスをスマホで利用できれば、場所を問わず許可されたIPから安全にシステムへ接続できるため、社外でも効率よく業務を行えます。
また、派遣社員の勤怠管理システムやオンラインストレージなど特定IPからの利用を前提としたサービスは意外と多く、フリーランスの方が取引先システムに接続する場合や学生のオンライン授業への参加時に「自宅からでも決まったIPでアクセスしたい」といったニーズが生じることもあります。
このようにスマホ通信で固定IPが使えれば便利・安心なケースは少なくありません。
しかし通常、スマホのモバイル通信で割り当てられるIPアドレスは接続のたびに変わる動的IPアドレスです。
さらに多くの携帯キャリアではCGNAT(キャリアグレードNAT)によってスマホごとにプライベートIPが割り当てられ、外部からは共有のグローバルIPを使う仕組みになっています。
要するに、一般的なスマホ回線では自分専用の固定グローバルIPアドレスを持つことはできないのです。
一部の通信事業者やMVNOでは法人向けに固定IPアドレス付きのSIMプランを提供していますが、それらは契約ハードルやコストが高めで個人ユーザーには現実的でない場合がほとんどです。
では、スマホで固定IPを使いたい場合にどんな方法があるのか、詳しく見ていきましょう。
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固定IPアドレスとは?(わかりやすい解説)
まず固定IPアドレスの基本を押さえておきます。
IPアドレスには大きく分けてグローバルIPアドレス(インターネット上で一意の住所となる公開用IP)とプライベートIPアドレス(家庭や社内LAN内で使われるIP)が存在し、それぞれに固定IPと動的IPがあります。
固定IPとは文字通り「固定されたIPアドレス」のことで、一度割り当てられたIPアドレスが意図的に変更しない限り変わらない仕組みです。
反対に動的IPはプロバイダーのDHCPサーバーによって都度自動割当てされるため、再接続のたびに異なる値に変わります。
一般的なインターネット契約(個人向け光回線やモバイル回線など)では基本的に動的IPが割り当てられるため、何も手続きをしないで固定IPに切り替わることはありません。
そのため固定IPを利用したい場合は、利用者側で追加オプション契約を結んで専用のグローバルIPアドレスを取得する必要があります。
プロバイダー各社では法人向けサービスとして固定IPオプションを提供するケースが多く、個人ユーザーの場合は別途申し込みが必要で月額料金も割高になるのが通常です。
ポイント 固定IPアドレス=「常に同じグローバルIPで通信できるサービス」。 動的IPとは違い毎回変わらないので、アクセス元を識別・制限する用途に向いています。 一方で設定やセキュリティ管理の負担、コスト増といった注意点もあるため(詳細は後述の注意点セクション参照)、必要性をよく検討して導入しましょう。
スマホのモバイル通信で固定IPは使えるのか?
結論から言えば、通常のスマホ回線で自前の固定IPを直接持つことは困難です。
前述の通り、携帯キャリアのモバイル通信はほぼ例外なく動的IP + CGNATとなっており、利用者が自由に固定のグローバルIPを占有することはできません。
携帯各社の一般プランではIPは接続のたび変化し、しかもグローバルIPアドレス自体も不特定多数の利用者で共有されるため(プライベートIPをNAT変換)、スマホ一台ごとにユニークな外部IPを固定するのは不可能なのです。
一部に固定IPアドレス対応のSIMも存在しますが、それらは主に法人契約向けであり、たとえばIoT機器や遠隔監視用に月額数千円規模の料金で提供されるケースが多く見られます。
個人や小規模用途でこうした専用SIMを契約するのはハードルが高く、またSIMを差し替えて使う方法ではスマホ以外の回線(Wi-Fiなど)に切り替えた途端に固定IPではなくなってしまうという制約もあります。
ではスマホで固定IPを使いたい場合にどうすれば良いか? 実現するための鍵は、スマホそのものに固定IPを割り当てるのではなく、スマホの通信を一度別のサーバー経由にして固定IP化する方法です。
具体的にはVPN(Virtual Private Network)型の固定IPサービスを利用するアプローチが一般的であり有効です。次で詳しく解説します。
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固定IPが必要な場合の代替策:VPN型固定IPサービスの活用
上述のように直接スマホ回線で固定IPを持つのが難しいため、代替策として近年利用者が増えているのがVPN経由で固定IPアドレスを付与するサービスです。
これはプロバイダーや回線種類を問わず、インターネット接続さえあれば特定のVPNサーバーにスマホを接続することで、そのサーバーに割り当てられたグローバル固定IPを利用する仕組みです。
スマホから見ると普段と同じモバイルデータ通信を行っているだけですが、通信経路上に挟んだVPNサーバー側で固定IPアドレスが付与されるため、外部のサービスからは常に同一のIPでアクセスしているように見えます。
この方式ならスマホ回線に限らずWi-Fiや他のネット回線でも同じ固定IPを維持できるため、テザリング時やモバイルWi-Fi利用時も含めて一貫したIPアドレスで通信できる利点があります。
つまり「スマホ通信そのままで固定IPが付与される」イメージで、利用するネット環境に縛られずいつでもどこでも固定IPを使えるのが強みです。
具体的な利用方法(Android/iPhone) VPN型固定IPサービスの多くは、スマホに専用アプリやVPN設定プロファイルを導入して使います。 利用手順の一般的な流れは次のようになります
- サービスに申し込み 固定IPアドレスを提供するVPNサービスにオンラインで登録します。 個人利用可能なサービスも多く、契約後すぐ使えるケースがほとんどです。
- 接続設定の取得 サービス提供元からVPN接続用の設定情報(サーバーアドレス・認証情報)や専用アプリが提供されます。 最近はより高速で簡単に使えるWireGuardプロトコル対応のサービスもあり、アプリに設定ファイルを読み込むだけで準備完了です。
- スマホでVPN接続をON Androidなら専用アプリやOS標準のVPN機能(iPhoneなら「設定」内VPNプロファイル)を使い、「接続」をタップするだけで固定IP用のVPNサーバーに接続します。 接続が有効になると、自動的に通信経路がVPNサーバー経由(固定IP経由)に切り替わります。
- 固定IPで通信 VPN接続中は、スマホからアクセスするWebサイトや社内システムにはサービスから割り当てられた固定グローバルIPで通信が行われます。 例えば会社のクラウドにアクセスする際、自宅だろうと移動中だろうと常に同じIPアドレスからのアクセスになるため、IP制限がかかったサービスでも一度許可設定を行えば以降スムーズに利用できます。 必要がなくなればVPN接続を切れば元の動的IPに戻ります。
このようにVPN型サービスを利用すれば、スマホでも「疑似的に自分専用の固定IPを持つ」ことが可能になります。 次の章では、数あるサービスの中からスマホでも使いやすい代表例として「ロリポップ!固定IPアクセス」というサービスを取り上げ、特徴とメリットをご紹介します。
ロリポップ!固定IPアクセスの紹介(スマホでも使える固定IPサービス)
「ロリポップ!固定IPアクセス」はレンタルサーバー大手のGMOペパボが2025年に提供開始した固定IPアドレス付与VPNサービスです。
モバイル環境で手軽に固定IPを利用できるよう開発されたサービスで、従来の固定IP取得手段と比べて圧倒的に導入しやすく低コストなのが特徴です。
スマホはもちろん、自宅PCからのアクセス制限対策やテレワーク用途まで幅広くカバーでき、個人でも法人でも利用可能です。
特徴とメリット
- 業界最安級の低価格 月額料金は539円(税込)からと非常に安価で、国内最安水準です。 しかも初めての利用なら最大2ヶ月間の無料お試しも可能で、気軽に始められます。固定IP付きSIMなど他の手段では月額1,000円以上が一般的な中、この価格設定は大きな魅力です。
- 即日利用・簡単設定 申し込み後は面倒な回線工事やプロバイダー変更も不要で、その日のうちに利用開始できます。 専用の接続アプリ(WireGuard対応)をインストールし発行された設定ファイルを読み込むだけで、初心者でも数分で設定完了です。 難しいネットワーク知識がなくても安心して導入できます。
- スマホに最適&マルチデバイス対応 WireGuardプロトコル採用により高速で安定した接続を実現しており、モバイル通信下でも遅延が少なく快適です。 Android/iOSのスマホはもちろん、タブレットやPC(Windows, macOS, iPadOS)からも同じ固定IPに接続可能で、端末を選ばず利用できる柔軟性があります。 例えばスマホのテザリングでノートPCをネット接続する場合でも、それぞれの端末で本サービスに接続すれば両方とも同じ固定IPアドレスを共有できます。
- 1契約で複数同時接続OK ロリポップ!固定IPアクセスでは、1つの固定IPアドレスに対して複数のユーザーやデバイスを紐づけて同時利用することも可能です。 チーム内で共通の固定IPを使いたい場合や、スマホとPCを両方同時に接続したい場合でも追加料金なしで対応できます。 固定IPアドレス自体は利用者専用に割り当てられるため、他者とIPが被る心配もありません。
- セキュリティ強化とIP制限用途に有効 本サービスを介して発行される固定IPを使うことで、社内システムやクラウドサービスへのアクセス元をそのIPに限定するといったセキュリティ対策が容易に実現できます。 不特定のIPからのアクセスを遮断し、信頼できる端末(あなたのスマホなど)からのみ接続を許可できるため、情報漏洩リスクの低減に役立ちます。 またVPN経由の通信自体も暗号化されているため、公共Wi-Fi上でも安全にデータの送受信が行えます。 こうしたセキュアな通信環境を低コストで手に入れられる点も大きなメリットでしょう。
以上のように、「ロリポップ!固定IPアクセス」はスマホで固定IPアドレスを利用するうえで理想的な条件を備えたサービスです。
特に価格の安さと手軽さは突出しており、固定IPは高額・難しいというこれまでのイメージを覆す敷居の低さと言えます。
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注意点:利用にあたってのポイント
スマホで固定IPを活用する際に留意すべき点も確認しておきましょう。
まず、固定IPアドレスを取得・利用するには追加の費用が発生します。上述したようにロリポップ!固定IPアクセスのような低価格サービスも登場していますが、それでも完全無料というわけにはいきません(無料試用期間はあります)。必要性とのコストバランスを考えて導入を判断しましょう。
また、固定IP特有のセキュリティリスクにも注意が必要です。
IPアドレスが固定化され常に同じだと、悪意のある第三者に狙われた場合に攻撃対象にされやすい面があります。
動的IPなら頻繁に変わることでリスクを分散できますが、固定IPは一度知られると特定の端末に向けた不正アクセスやDDoS攻撃を仕掛けられる可能性がわずかながら高まります。
対策として、サービス側でのファイアウォール設定や必要時以外はVPN接続をOFFにしておくなど、防御策を講じると安心です。
幸いロリポップ!固定IPアクセスのような信頼性の高いサービスではセキュリティ対策も考慮されていますが、利用者側でも基本的な安全対策(OSやアプリのアップデート、怪しい通信の監視)は怠らないようにしましょう。
最後に、通信速度や接続制御に関する注意です。
VPN経由になることで若干の通信遅延が発生する場合がありますが、先述の通りWireGuard対応サービスでは体感できないほど高速です。
ただし大量のデータ通信やオンラインゲーム等、低遅延を要求する用途ではVPN接続のオン・オフを使い分けることも検討してください。
また、一部の公共Wi-Fiや社内ネットワークではVPN接続自体が制限されている場合があります。
その際はモバイル回線に切り替える、ネットワーク管理者に相談するなど対応が必要です。
まとめ:スマホでも固定IPを活用する現実的な方法
本記事ではスマホのモバイル通信で固定IPアドレスを使う方法と注意点について解説しました。
通常のスマホ回線は動的IP+NAT仕様で固定IPを直接持てませんが、VPN型の固定IPサービスを利用することでその課題をスマートに解決できることがお分かりいただけたでしょう。
特に「ロリポップ!固定IPアクセス」のようなサービスなら、低コスト・簡単導入・マルチデバイス対応でスマホからでも手軽に固定IP環境を実現できます。
これにより、リモートアクセス時のIP制限突破やセキュリティ強化、テザリング利用時の安定した接続など、ビジネスからプライベートまで幅広いシーンで恩恵を受けられます。
重要なのは、固定IPを活用して何をしたいのか明確にし、その用途に見合った方法を選ぶことです。
もし「社外から社内システムに安全にアクセスしたい」「外出先でも自分専用のIPで通信したい」といったニーズがあるなら、本記事で紹介した方法が現実的な解となるでしょう。
ぜひ参考にしていただき、快適でセキュアなモバイルネットワーク活用に役立ててください。




