「OCNの固定IPは高い」と言われるのは、他社のように「回線料+数千円のオプション」ではなく、回線とプロバイダと固定IPがひとまとめになった法人向けサービスとして提供されているためです。
OCNの固定IPサービス(OCN 光「フレッツ」IP1 など)は、フレッツ光の回線利用料を含んだ料金体系になっており、1IPプランでも月額7,000円台からという水準になります。個人向けプロバイダの固定IPオプション(月額1,980〜3,850円程度+回線料)と単純比較すると割高に見えるのは、比較している対象が違うからです。
料金は必ず公式でご確認ください
OCNの固定IPサービスは、フレッツ光ネクストのタイプ(ファミリー/マンションなど)や回線種別によって月額料金が変わります。
さらに、2026年10月ご利用分からの料金改定が案内されています。本記事では具体的な金額を断定せず、水準の目安のみを示しています。契約前に必ずNTTドコモビジネス(OCN)の公式ページで最新の料金をご確認ください。
OCNの固定IPが「高い」と感じる3つの理由
1. 回線料込みの料金だから
前述のとおり、OCNの固定IPは回線とセットの提供です。他社の「オプション月額◯円」という表示と並べると高く見えますが、他社の場合はそこに回線料とプロバイダ料が別途乗ります。総額で比較しないと判断を誤ります。
2. 法人向けの位置づけだから
OCNの固定IPサービスは、可用性やサポート体制を含めた法人利用を前提としています。1IPだけでなく8個・16個といった複数IPプランが用意されているのも、その表れです。個人が1つだけ固定IPを使いたい、という需要に最適化された価格にはなっていません。
3. 初期費用がかかるから
契約時に初期費用(3,300円程度)が発生します。短期間だけ試したい場合、この固定費が重く感じられます。
OCNを選ぶ意味があるケース
一方で、OCNが合理的な選択になる場面もあります。
- 複数の固定IPアドレスが必要 —— 8個・16個といったプランが用意されており、サーバーを複数公開する用途に向きます
- 回線からプロバイダまで1社にまとめたい —— 障害時の問い合わせ先が1つで済みます
- すでにOCNの法人契約がある —— 追加契約の手間が小さくなります
- PPPoEとIPoEの両方に対応した固定IPが必要 —— 10ギガ対応のプランも用意されています
逆に、「テレワークの社員がSaaSのIP制限を通れるようにしたい」といった用途では、OCNの固定IPは要件に合いません。 回線に紐づく固定IPは、その回線から接続したときにしか効かないためです。
回線を変えずに固定IPを用意する
固定IPが必要な理由が「IP制限を通したい」「社外から社内システムにつなぎたい」であれば、回線契約をまるごと変える必要はありません。
VPN型の固定IPサービスは、いまの回線・プロバイダをそのままに、専用アプリ経由で固定グローバルIPアドレスを使えるようにする仕組みです。
| OCNの固定IPサービス | VPN型の固定IPサービス | |
|---|---|---|
| 契約の単位 | 回線+プロバイダ+固定IP | 固定IPのみ(回線はそのまま) |
| 固定IPが効く範囲 | その回線から接続したときだけ | どこから接続しても同じ |
| 導入までの期間 | 回線工事を含む場合がある | 最短即日 |
| 月額の目安 | 7,000円台〜(回線料込み) | 490円(税込539円)〜 |
| 向いているケース | 複数IP、サーバー公開、回線ごと一本化したい | テレワーク、SaaSのIP制限、拠点が複数ある |
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OCNの固定IPに関するよくある質問
OCNの固定IPは個人でも契約できますか?
契約自体は可能とされていますが、法人利用を前提とした料金体系のため、個人が1つだけ固定IPを使いたい場合には割高になります。個人向けであればASAHIネットの固定IPアドレスオプション(月額1,980円)や、VPN型の固定IPサービスのほうが現実的です。
OCNの固定IPの正確な料金はどこで確認できますか?
NTTドコモビジネス(OCN)の公式サイトの法人向けインターネット接続サービスのページです。フレッツ光ネクストのタイプによって月額が変わるうえ、2026年10月からの料金改定も案内されているため、契約前の確認が必須です。
固定IPを1つだけ使いたい場合、OCN以外に選択肢はありますか?
あります。個人・小規模事業者向けにはASAHIネットの固定IPアドレスオプション(月額1,980円)、回線を変えたくない場合はVPN型の固定IPサービス(月額490円・税込539円〜)が選択肢になります。詳しくは固定IP対応プロバイダ一覧をご覧ください。
OCNの固定IPならテレワークでも同じIPアドレスを使えますか?
使えません。回線に紐づく固定IPのため、その回線から接続したときにしか固定IPになりません。社員が自宅から接続する場合は自宅回線のIPアドレスになります。どこからでも同じIPアドレスにしたい場合はVPN型を選びます。
OCNから他社に乗り換える場合、何に注意すればよいですか?
固定IPアドレスは引き継げないため、そのIPアドレスを登録している許可リストやDNSレコードをすべて洗い出して更新する必要があります。切り替え当日に業務が止まらないよう、新旧を並行稼働できる期間を確保してから移行してください。
まとめ
OCNの固定IPが高く見えるのは、回線料込みの法人向けサービスだからです。複数IPが必要な場合や、回線からプロバイダまで一本化したい場合には合理的な選択になります。
一方、「IP制限を通したい」「社外から社内システムにつなぎたい」という目的なら、回線に紐づく固定IPそのものが要件に合っていません。 VPN型の固定IPサービスのほうが、費用も導入の速さも、そして「どこからでも同じIPアドレス」という点でも目的に合います。




